前回は、キャブレターの構造全般のお話でしたので
実際に自分のセローでキャブレターのセッティングをしていこうと思います👍
この記事はこんな方におすすめ
- 自分でキャブレターのセッティングをしてみたい!
- どうゆう風にセッティングを出せば良いの?
前回の記事でも、触れたようにバイクのキャブレターには
大きく分けて2種類(負圧式、強制開閉式)があります。
【セロー225 2LN】 キャブレターの構造のお話
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ご自分のバイクに搭載されているのがどちらなのかしっかり確認しましょう。
というのも、キャブレターセッティングはジェット類を交換したりするので
必ず、交換パーツの購入が必要となります。
その時に自分のバイクに合わないジェットを間違えて購入すると
とっても勿体無いですからね💦
因みに、私のセロー225は純正の負圧式キャブレターから
KEHINの強制開閉式のキャブレター「PE28」キャブに交換してあります。
なので今回は、このPE28キャブレターをベースにセッティングをしていこうと思います👍
しかしながら、PE28キャブレターは元々2ストロークエンジン用のキャブレターなので
全部の領域で満足いくセッティングを出すのはまず難しいと思った方が良いです。
純正のキャブレターであれば、各メーカーがしっかりと適合をして
バランスの取れたセッティングを出しているので
乗り心地や燃費に関しては申し分ないです。
ただし、純正のキャブレターのセッティングは
どの地域や環境でも対応できるようにしている為
若干、空燃比が濃い状態でセッティングされているのが多いようです。
いきなりキャブレターまで交換するのではなく、純正のキャブレターで少し薄くして
丁度良いセッティングを探す方が燃費も更に良くなりますし
キャブレターの知識もつけば何かあった場合に、対処しやすいのでオススメです👍
それでも、強制開閉式のレスポンス良くゴリゴリ走りたいって方は
キャブレター自体の交換にもチャレンジしても良いかと思います👍
【~目次~】
現状のPE28キャブレターの状態
今の初期状態のPE28キャブのセッティング状況を確認します。
弄りすぎて、元に戻したくなった時の為に
今のセッティングは必ずメモなり控えておきます。
メインジェット
メインジェットは、#100が付いてます。
現状、スロットルを全開にしても大して息つきや、もたつきを感じないので
メインジェットはこのままでも良いかな?って印象。
スロージェット
現状のスロージェットは、#25です。
DAITONA等で調べたところ、#25が一番小さいみたい。
一応、前オーナーから
PE28用のジェットセットをもらっていたので、増やす分には調整可能そうです👍
エアスクリュー
現状のエアスクリューは全閉から、1回転と1/4回転戻しで調整してます。
一応アイドルはある程度良さそうなんで、この調整にしてます。
ここから、今のバイクの状態の調整が合っていないポイントを探っていきましょう。
事前準備
では、準備を始めていきます👍
私が参考になったYouTubeの動画をご紹介。
動画でも紹介されていたように
何処のスロットルの領域で調子が悪いのかを
分かりやすくするために、自分でもテープで目印を張ることをオススメします。
テープは細目のマスキングテープが👍
剥がしてもベタベタならないです。
マーキングは、キャブレターが外れている場合は
キャブレターのスロットルの開き具合を見ながらマーキング位置を決めるのが確実ですが
わざわざ外すのも、面倒なのでザックリ合わせます💦
貼り方としては、エンジンが掛かっていない状態でバイクにまたがり
スロットルを閉じた状態でグリップ側と反対側の上の方に
見える位置に、一本マーキングします。
その後、スロットルを全開にした状態で両方にマーキング。
後は、その半分でマーキングすればスロットル1/2の位置。
更にその半分でマーキングして1/4と3/4の位置を記します。
全部実線だと分かりにくいので
1/4と3/4の位置は点線にしてます。
これで、自分で走りながら
どこのスロットル開度で調子悪いか
一目で分かりやすいですし、キャブの調整箇所も絞りやすくなります👍
動画のように、エンジン回転が見えるメーターもあると良いのですが
今回はそこまで準備できませんでした💦
ただ、音や運転中のフィーリングで分かりますので問題ありません👍
領域の絞り込み
ここからは、スロットルの開度に対して
どれくらいの開度(空気量)の領域の調整がうまくいっていないかの
実際に走りながらの確認作業に入ります。
各スロットル開度で固定
空ぶかししたり、走ったりながら、低速から1/4開度、1/2開度で固定したりして
エンジンの調子を見ていきます。
一般公道では危ないですし、ご近所にも迷惑掛かるので
私は埠頭などの車通りが少ない場所で、一人で細々とやってました💦
私の場合は、発進の低速~1/4開度の当たりがもたつく感じがあり
減速時にアフターファイヤーが頻発するので
明らかに低開度の領域が濃い状態だと判断しました。
低開度領域はエアスクリュー、スロージェット、スロットルバルブ、ジェットニードルが担っている領域です。
まずはこの辺から調整しようかと思います。
調整は一箇所ずつ
セッティングの調整は、一遍に弄ってしまうと
どこを弄って良くなったのか、悪くなったのかが判断がつかなくなり
ドツボにハマりやすいので
必ず一か所づつ調整することをオススメします。
まずはエアスクリューから
エアスクリューは
緩める:空気が増える→薄くなる。
締める:空気が減る→濃くなる と覚えておきましょう👍
今回は、濃いので緩めて薄く調整していきます。
エアスクリューの調整幅の目安として
1回転開き~3回転半とされています。
これ以上の調整が必要となった場合は
スロージェットを見直すのがセオリーみたいです。
私の場合、エアスクリューを緩めて調整して
発進~極低開度は調子良くなった感じがありましたが
やっぱり1/4開度のところで、失速、噴け上がらない等の症状は残ったまま💦
スロージェットの調整
やっぱりスロージェットの調整が必要そうです。
ですが、ここで問題が・・・💦
今ついているスロージェットの番数が一番低いのです。
ということは、これ以上に薄くしようにもできないということ・・・。
ジェットニードルの調整
スローでは調整ができないので、ジェットニードル側で調整しようと思います。
ジェットニードルは、高さを調整することでも
燃料の吐出量を調整することができます。
初期の位置は3段目にクリップが付いてます。(写真は一番上に付いた状態)
クリップの位置を上にズラす→ニードル位置が下がる→薄くなる。
クリップの位置を下にズラす→ニードル位置が上がる→濃くなる。
と覚えていただければ良いと思います👍
最終的に私の調整は、上から2段目に一段引上げました。
ただしこの状態だと、薄くなったままなので
再度、エアスクリューを調整(締めて濃く)します。
ニードルの位置や、スロージェットのサイズを変更したら
その都度、エアスクリューを再調整する必要があります。
大分調子が良くなったので、
これで、一旦様子見てみようと思います👍
まとめ
まとめ
- 自分のキャブレターの種類を確認しておこう!
- 現状のセッティングをメモしておくべし!
- 調整箇所は1箇所づつ!
- キャブのセッティングは根気よく、トライ!
キャブレターのセッティングは一度決まったらそれでよしとはなりません。
年間の季節の変化でも若干調整が必要になります。
しかし、理屈や調整箇所が分かってしまえば
そんなに難しいことはありません。
根気よく、愛車と付き合ってあげていきましょう👍
ご参考になれば幸いです。
オススメアイテム
エンジン回転計
キャブレターを調整する上で、回転数の把握はとっても大事。
電池式&長寿命なので、配線のセッティングも不要で超お手軽。
直ぐに、見たい時やちょっとした時に確認ができるのでとても重宝します。
私も、これ欲しい・・・💦
ロングドライバー
キャブレターのエアスクリューは、エンジンが掛かった状態で調整するのが一般的。
普通のドライバーでは太かったり、短かったりするので調整ができないです。
細身のロングドライバーがオススメ👍
スロージェットセット #25/28/30
キャブを弄るためには、交換するジェットが無いと始まりません。
セットで持っておくと、調整がしやすくてオススメです。PE28/PWK28用です。
スロージェットセット #32/35/38
スロージェットセット #42/45/48
スロージェットセット #50/52/55
メインジェットセット #70~82
スロー同様に、メインジェット交換用のセット。
メインジェットセット #85~98
メインジェットセット #145~158
メインジェットセット #160~172
メインジェットセット 単品
欲しい番数が決まってるなら、単品も売ってます。
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