今回は、ホイールのベアリングのお話です👍
新車で購入された場合は、特に考える必要がはありませんが
中古や、古いバイクの場合は確認が必要な重要部品です。
この記事はこんな方におすすめ
- ホイールのベアリングの事が知りたい!
- ベアリングの交換目安は?
ということで
まずはベアリングについて一緒に勉強していきましょう👍
【~目次~】
ベアリングとは?
そもそもベアリングって?何💦
ってところから考えてみます。
動画とかで、いろいろ紹介されているので
見た方が速いかも💦
まあ、簡単に言うと回転体を円滑に回すため
軸受け部にボールベアリングを設置するのが一般的なのですね。
セローでもフロントホイールや、リヤホイールの
軸の部分にベアリングは使われています。

セローに限らず、バイクや自動車のタイヤ等の軸受けには
ベアリングは必ず組み込まれおり、タイヤには非常に重要な部品です。
ベアリングの種類
一言で、軸受けのベアリングと言っても
実は色んな種類が存在しますが、その中でもバイクメインに使われる種類をご紹介。
深溝玉軸受

【特徴】
広い寸法範囲をもつ深溝玉軸受は、転がり軸受の中でも
最も多く使用されている形式で
ラジアル荷重(垂直方向)と両方向のある程度の
アキシアル荷重(軸方向)を同時に受けることができる。
高速回転・低騒音・低振動の用途に適している。
また、 基本的にはグリースは封入されていない状態で出荷されのが一般的。
深溝玉軸受の種類
国産のバイクに使用される主なベアリングは
高速回転型の深溝玉軸受タイプが多いです。
開放型タイプ

開放型タイプはその名のとおり、ベアリングの左右面に何もなく
ベアリングの球が見える状態のもので、「オープンタイプ」とも呼ばれる。
一般的なベアリングの一つで、グリースも封入されていない。
開放型のメリットは、メンテナンス(グリスアップが簡単)が
容易であることと、パーツの構成が一番簡素的。
また、外部からのゴミの混入が少ない場所に使われことが多い。
シールドタイプ
シールドタイプは、ボールの部分にゴミの混入防止のため側面に
金属や、ゴムで蓋(シール)されているもの。

上記のものは、金属シールされているタイプ。
中のボール部には、事前にグリスが封入されておりメンテナンス性を軽減してくれる。
また、ゴミ混入防止のシールがされている為、防塵性に優れ
金属シールタイプのベアリングは工作機械や精密加工機械の使用が最適とされている。
ゴムシールドタイプ

ゴムシールタイプは、金属シールタイプよりも
内部のグリースの密閉性が高く、防塵、低騒音性に優れ
FA機器や精密機器内のアクチュエータの使用が最適とされている。
シールドタイプには、両面シールドや、片面のみのシールドタイプもあり
用途に応じて選定されています。
こちらも、事前に内部にグリスが充填されています。
バイクでのベアリングの選定
バイクにおける用途分けする場合
ベアリングよりも外側にダストシールなどがある場合は
ベアリング自体にシール性は不要なので、開放型を選択する。
ベアリングを同軸に3つ使っている場合、外両側のベアリングには片側シールドベアリング。
内側には開放型ベアリングとかなど。
国産のバイクの場合、フロントタイヤにベアリング2つ。
リアタイヤの軸には3つを採用している場合が多い。
シールドタイプなど、部品点数が多くなればコストが上がるので
適材適所に必要なベアリングが選定されている訳ですね👍
ベアリングの消耗期限は?
バイクのホイールベアリングは
絶えず、いろんなストレスを受けながらバイクを支えています。
車両の重量や、加速減速の荷重。
摩擦による摩耗。
熱影響。
外気による腐食影響。
どんなに、適切にベアリングを組付け
適切に潤滑を行ったとしても、必ず消耗劣化していきます。
ベアリング交換時期の目安
一概には言えませんが
一般的な市街走行や、ツーリング等で使用する上での
ベアリングの交換時期は
約2万~3万km前後が目安言われています。
それ以上、もつ場合もあります。
当然、サーキットでの全開走行など
オフロードコースでジャンプ走行などの過度な負荷を与える走行においては
もっと短くなり1万5千km程度でダメになる方もいます。
劣化した際の症状
ベアリングが摩耗したり、何かしら不具合が起きていた場合
バイクにも何かしらの挙動が見られるようになります。
・走行時の異音。
・ハンドルがブレる。
・曲がるときに、左右にハンドリングの差がでる。
・ホイールのガタつき。
・燃費の低下。
このような症状がみられる場合は、ベアリングが限界を迎えている可能性が
大いにあります。
また、ベアリングが破損した場合
中のボールが飛び出て、噛みこんでしまい
最悪の場合、ホイールロックが起こり重大な事故にもなりかねません💦
本来であれば、このような症状が出る前に
ベアリングをチェックして
異常の有無の確認や、グリスアップメンテナンスをしてあげる必要があります。
ベアリングの点検方法
日常的な点検の中で、ホイールベアリングをする場合は
・ハンドルを左右に切ってガタツキが無いか確認する。
・タイヤを左右に手で力を入れてみて、ガタツキが無いか確認する。
ただし、これは悪まで簡易的な日常点検の範囲です。
キチンと点検する場合は必ずタイヤの取り外した状態でないと、確認できません。
点検をする場合は、タイヤを取りはずした状態で
ベアリングの中心(内側)を指で回し、ガタツキや、回転の滑らかさをチェックします。

ベアリングの中心部にガタツキがあったり
回した際に、ゴロゴロしたような感触があった場合は
交換、またはグリスアップをオススメします。
ただ、バイクのタイヤを外せる環境は滅多に無いと思いますので
ショップでバイクのタイヤ交換などの際に
一緒にベアリングを点検又は、交換をしてもらうのが安心で安上がりかと思います👍
そうすれば、ベアリングのみの点検工賃も取られませんし
異常が見つかっても、ベアリング自体は安いので
大きな出費になりません。
今回はホイールのベアリングのお話でした。
次回はセローのベアリングの交換にチャレンジしたいと思います👍
ご参考になれば、幸いです。