少しづつですが、セローも組み上がってきました。
今回は配線関係を取りまわして、バッテリを組んでいこうと思います!
注)当方は組付け指示書や、サービスマニュアルによる作業は行ってません。
ヘッポコ整備士の経験と勘便りで作業してますので、
ご参考にされたことによる不具合等は自己責任でお願い致します💦
【~目次~】
ハーネス(配線)の取り回し
車両のハーネス(配線)を設置していきます。
メインの太いハーネスはエンジンの上をフレームに沿って結束バンドで固定します。
ヘッド周り
合うコネクタが決まっているので、付くようににしか付きません。
この辺の接続は簡単です。
後方へつながる、ステータのコネクタ。
リアブレーキの信号周り。
キャブの右側へと通していきます。
ウィンカーリレーや、CDIユニット周辺の取り回し。
上から見るとこんな感じ。
とりあえず。着くように接続していきます。
単気筒エンジンで、古い年式だとややこしいセンサー類も少ないし
配線の距離で大体つながるところが分かるので、間違えることは無いかと👍
バッテリー搭載
まずは、古いバッテリーの調子を見ていきます。
元からあったバッテリー
この年式のセローは始動用のセルが無く、キックのみなのでバッテリの容量も3Ahとめっちゃ小さい。
使えるのか、テスターでチェック。
うん、死んでますね💦
そもそも、バッテリーの中に液体(希硫酸)が無くてカラッカラに乾いてしまってます。
これでは、もう使えません。
一般的な目安として、10V前後しかバッテリー電圧が無ければもう寿命です。
それ以下なら、バッテリーはほぼ死んでると言っていいです。
バッテリーを再使用するために、希硫酸を注入などは絶対にしないでください。
とても危険です。
あきらめて、新しいバッテリーを購入しましょう。
新品バッテリー
新品のバッテリーが届いたので、開封していきます。
このタイプは希硫酸が別で、自分で注入が必要で解放型。安くてオススメ。
希硫酸の取り扱いは、マジ危険です💦
なのでしっかりと保護具の着用をオススメします。
知っトク情報
一般的に車などのバッテリーにおいて、補充する液体はバッテリー補充液と思われる方が大半だと思います。
こんなやつ↓
実は一般的なバッテリー補充液の中身って、ただの水なんですよね。
とは言っても、不純物を取り除いた蒸留水なんですが。
え!?ただの水?
じゃあ希硫酸は?と思ったあなた!
解説しますよ~👍
バッテリーに充填されているのは希硫酸
そう、そもそもバッテリーとしての機能を果たすためには希硫酸が必要なんです。
バッテリーを充電、放電を繰り返す過程でバッテリーは化学変化を繰り返しています。
超~ざっくりいうと、
充電中(エンジンをかけてる間)は、バッテリーの中でが化学反応を起こし水を生成します。
水が生成されることで、バッテリーの中の希硫酸の濃度が薄くなっていきます。
放電中(エンジン掛けたり、ライト付けて電気を使う)は化学反応で希硫酸濃度が濃くなっていきます。
バッテリーは充電、放電のサイクルを繰り返す過程で希硫酸が薄くなったり、濃くなったりと変化するわけですが
液体の為、どうしても水分が蒸発してしまいます。
水分が蒸発することで、結果的にバッテリー内部の希硫酸の濃度がどんどん上昇していくことになります。
海水を沸騰させると、水が蒸発して塩分濃度が高くなりやがて塩を生成するのと同じ原理ですね。
バッテリー液が少ない=希硫酸の濃度が高くなるわけです。
更にどんどんバッテリー液が蒸発していくと、バッテリー内部の金属面が露出をし始め、酸化して劣化していきます。
その劣化した金属面に高濃度の希硫酸が引火することで、爆発事故が発生することがあります。
そのため、バッテリー液が少なくなったら補充液(蒸留水)を足すことで希硫酸の濃度を正常値に戻してあげるのです。
使い古したバッテリに、希硫酸を再度補充して使うなんてどんなに危険なことかもうお分かりですよね💦
本当に危険なのでやめましょう!
因みに、よくあるメンテナンスフリータイプのバッテリーが
補充液の補充を必要としないのは
バッテリーの構造が密閉式で、中の水分が外に蒸発しないように設計されているからなんですね。うん。
うんちくもそこそこに、では作業開始~!
新品バッテリーのセッティング
基本的に取り扱い説明書が同封されているので、難しくありません。
私も取り扱い説明書を読みながら作業しています💦
①バッテリー横にある、排気口のガス抜きキャップを外します。
②バッテリーの線を全部緩めて外します。
手で外れない場合はペンチとかで軽く挟んで緩めます。
③電解液のボトルは密閉されているので、チューブの先端を切ります。
ここからは中の希硫酸が跳ねる可能性があるので、しっかりと保護具を付けてください。
④希硫酸のボトルの口に注ぎのチューブを取り付けて、バッテリーに注入していく。
⑤注入時ののポイントは、一気にUPPERLEVELまで注ぐのではなく、
まずはLOWLEVELまですべての口から均等に注いでいく。
因みに、液面はバッテリーの後ろの方が見やすかった。
⑥その後、少しずつ均等にUPPERLEVELまで微調整して注ぎます。
⑦注ぎ終わったら、線を締めて一時間以上放置します。
開放型のバッテリータイプは、排気口により常に開いてるので栓を閉じても問題なし。
電圧測定
適当に時間が経った頃に、バッテリーの電圧をテスターでチェック。
12.6Vです。直ぐにでも使える状態👍
取り扱い説明書にも記載があるのですが、希硫酸の液の注入のみで規定の電圧まで上昇するので
初期の充電作業は必要ないみたい。充電器が不要なのはありがたい。
バッテリーの組付け
バッテリーも準備万端なので、電装部品のチェックのために組んでみますよ~👍
・・・。
・・・・・。
・・・・・・。
なんかおかしいな、いやな予感がする。
軽くはめてみたものの、しっくり入らない・・・💦
・・・。
元のバッテリと見比べてみます。
排気口の向きが違~~~~~う!!!
はい、やっちまいました💦
型番でバッテリーの排気口の向きが違うんです。
【誤】ZX3L-A
【正】ZX3L-Bなんです。
完全に思い違いしてましたね💦
やべぇ~、どうしよう・・・。
ケース側の加工
ということで、悩んでもしょうがないし新しく買うのもバカらしいので
ケース側を加工する力業にでることにします!!
排気口が接触するケースの壁をニッパーでプチプチ。
どうせ隠れる場所なので見た目なんぞ気にしません💦
こういう時は思い切りが大事だよね👍
なんとかつきました💦
バッテリーの種類はしっかりと確認したつもりなんですが、どっかで勘違いして発注してしまったようで・・・。
無駄な作業が発生してしまいましたが、なんとか組めたので良かったです。
次回はエンジンの掛かりを確認して、電装関係のチェックをしていこうと思います。
今回のチェック商品
バッテリーは開放型のYB3L-Bの互換性バッテリー。
YB3L-Bのタイプですので、私のようにお間違えの無いように💦
メンテフリーのタイプなら、こちらがコスパ良し。
但し、初期充電をオススメする口コミが多数なので使う前に一度充電する方がいいかもです。
バッテリー充電器があると、万が一時に便利。
バッテリーの寿命お伸ばすためにも、乗らない時は充電器で充電するのがオススメ。
最近の充電器は、細かい設定も必要ないので電源を差すだけで自動で充電してくれる優れものです。
バイク弄りにおいて、電装系のトラブルにはテスターが必需品。
配線の通電状態や、バッテリーの電圧などトラブルが起きたときには活躍してくれます。
解放型バッテリーは、自然と蒸発してしまうので補充液必須!
PROSTAFFの補充液は1Lも入って300円台!激安です。