ナンバーも取得したし
エンジンや、マフラーも塗装してピカピカになったので
ぼちぼち、走ってバイクの調子を見ていこうと思います👍
この記事はこんな方におすすめ
- スピードメーターの動く原理が知りたい!
- スピードメーターが動かない場合の診断方法は?
- スピードメーターの修理方法は!?
というわけで、走ってみて
不具合が無いか、確認していくわけですが・・・。
【~目次~】
スピードメーターが動かない!?
いきなり出ました💦
走ってみると、スピードメーターがうんとも、スンとも・・・。
車の流れに乗るものの、今何kmなのかさっぱり分かりません💦
これはさすがに困るので、修理を試みます。
スピードメーターが動く原理は?
今どきのバイクは、電子化が進んでるので
各部センサーからの信号をスピードメーターに送って、スピードメータがその信号を表示している訳ですが・・・。
セロー225の1KH(2LN)は1986年式です。
当然、そんな電子技術も普及している訳もなく💦
機械式でアナログで車速を見ています。
ギヤボックスでタイヤの回転を測定する。
昔のバイクの主流は、フロントタイヤや、ミッションのギヤボックスにスピードメータ用の歯車が付いている機械式です。
それをメーターに接続して回ることで、メーターが車速を表示するのが一般的です。
フロントタイヤのギヤユニット
そこからワイヤーが伸びてメーターへつながる。
タイヤが回ることで、ギヤユニットも周る→ワイヤーを回す→メーターを回す。
ギヤユニットへワイヤーが入る部分。
タイヤが回ると矢印のギヤユニットの部分が回転します。
走行しているのに、スピードメータが上がらない場合
①ギヤユニット
②ワイヤー
③スピードメーター
のいずれかに異常があるということになります👍
メーター、ワイヤーの動作確認
とりあえず、順々に確認していきます。
まずは、ワイヤーを回して見てメーターの車速が動くかを確認します。
フロントタイヤのギヤユニットから、ワイヤーを外します。
手で回わして外しますが、どうしても緩まない場合はプライヤーなどで軽く挟んで緩めます。
手でワイヤーを直接回しても、見れないことは無いのですが
電動ドリルがあると、楽チンに回せます。
電動ドリルの先に、ワイヤーを挟みこんでスイッチON!
因みに、回す方向は左(緩める)方向にドリルを回します。
ドリルで回しながら、スピードメーターを確認します。
おお!
メーターはしっかりと動いてます👍
この結果でスピードワイヤー、スピードメーターには異常が無いということが分かりました。
ギヤユニットの確認
となると、怪しいのはギヤユニットってことになりますね💦
ギヤユニットを確認するためには、フロントタイヤを外します。
外したタイヤにギヤユニットを付けた状態でタイヤを転がしてみて
ギヤユニットのワイヤー口の部分がキチンと回っているかを確認します。
どうも、回っていません・・・💦
やっぱり原因はギヤユニットっぽいですね💦
ギヤユニットへの動力伝達はフロントホイールのハブに3箇所の出っ張りがあって
ギヤユニットの内部に勘合することでギヤユニットを回転させます。
どうもこの爪が、タイヤのハブとしっかり噛み合わさっていないことが原因っぽい。
ギヤユニットを組付ける際に、爪同士が乗っかった状態で締めこんでしまうと
ギヤユニットの爪が曲がってしまったりすることは良くあるそうです。
試しに、ギヤユニットの爪のプレートを外して
軽く爪の部分を起こして噛み具合を調整してみようと思います。
タイヤを組付ける前に、ギヤユニットをハブに当てて
押さえながらタイヤを転がして見る。
ギヤユニットのワイヤーが入る部分が回転していれば
ハブと勘合してるのが確認できます。
見た感じギヤユニットはキチンと回っているので、大丈夫そう👍
これで、スピードメーターは回りそうです。
スピードメーターの確認
タイヤを組付けて、スピードメーターの動きをチェックします。
アクスルシャフトのナットはトルクレンチでしっかり締めます。締め付けトルクは85Nm。
さすがに走行中の写真は撮れなかったですが💦
ちゃんとメーターは回ってました👍
ギヤユニットの買い替えにならず良かった、良かった。
少しこの状態で、様子見ようと思います。
フロントタイヤを外した際のチェックポイント
せっかくフロントタイヤを外したらなら
他の部位もチェック&メンテしておきたいところ。
ホイールベアリングの点検
ホイールベアリングは、ホイールのシャフトが通る部分に組み込まれているベアリングで
シャフトの軸受けを担ってます。
ベアリングの機能としては、摩擦抵抗を減らす、振動を防ぐ、タイヤを滑らかに回転させることにあります。
当然ベアリングが経たっていると、抵抗が増えて燃費が悪くなったり
異音がしたり、最悪の場合焼き付いてしまうこともあります。
ベアリングは消耗品の為、交換時期の目安としては2~3万キロと言われています。
ベアリングの点検方法としては、ベアリングが見える状態で
中に指を当てて押し付けながらグリグリと回して見ます。
こんなときは、ベアリングの交換時期が来ていると判断していいでしょう。
幸い、フロントタイヤのベアリングは回しても感触としては大丈夫そうだったので
適当にあったモリブデングリスだけ盛り付けて、グリスアップのメンテナンスだけしておきます。
本来であれば、ベアリングのグリスアップにはウレアグリスが適任です。
【ウレアグリスの特徴】
・耐荷重性に優れている。
・高温下での潤滑寿命が長い。
・酸化安定性に優れている。
・耐熱性に優れている。
・耐水性に優れている。
モリブデングリスは焼き付き防止の意味合いで良く使われるのですが
研磨性があることから、ベアリングなどの高速摺動部への使用は敬遠される場合があるみたいです。
ということで、ベアリングをグリスアップするのに最適なグリスは?
と聞かれたら、ウレアグリスというのが今の主流みたいです👍
またグリスアップをする際は、一度パーツクリーナーなどでしっかり古いグリスを洗い流してから
新しいグリスを塗布するのがベストです👍
アクスルシャフトのグリスアップ
アクスルシャフトも、タイヤや車体を支える重要な軸受けの部分です。
こちらも、一度綺麗に拭き取り
モリブデングリスを薄く塗布して、グリスアップしておきます。
今回は、スピードメーターの修理の話でした。
少しでもご参考になれば幸いです。
今回のオススメアイテム
スナップリングプライヤーセット
バイクや自動車部品のなかでは、抜け止め防止のためスナップリングが使われています。
今回のギヤユニットも同じ。
スナップリングは、閉じ縮めて外すものと、開いて外す2タイプがあります。
このセットは、ヘッドの部分を組み替えることで両方対応できる優れものです。
いくつものプライヤーを持つ必要が無いので、場所も取らずオススメ👍
トルクレンチ
さすがに、エンジンやブレーキ、ホールなどの重要な部分ではある程度の締め付けトルクを管理しておきたいところ
値段は安いので、精度は良くないかも知れませんが
何も無いより数十倍マシです。
このトルクレンチは、コスパも良くて対応する締め付けトルクの幅が広いのでとても使いやすくて👍
ウレアグリス
ベアリング等のグリスアップにはウレアグリスが最適。
今回は、スピードメーターの対応のお話でした。
ではまた。