今回は、ジクサーSF250の点火プラグをチェックしてみたので
それに付随する、プラグメンテのお話。
この記事はこんな方におすすめ
- ジクサーのプラグメンテ、交換を自分でやってみたい!
- メンテ、交換に注意するべき点は?
では、やってみよ~👍
【~目次~】
プラグ取り外し手順
プラグを外す前に、周辺のカウルを取り外します。
作業の前に、IGのキーがOFFになっているのを確認しましょう。
キーを抜いておくことをオススメします👍
カウル取り外し
①シート取り外し。
まずは、リアシートと、メインのシートを取り外します。
リアシートは、鍵でロックを外して
メインのシートは六角レンチでボルトを緩めて、取り外す。
外れました👍
②サイドカウル取り外し
次は左側のサイドのカウルの取り外し。
こちらも、六角ボルトとプッシュピンで止まってます。
ボルト類を外したら、ゴムブッシュに嵌っている部分を外して
カウルを後ろにズラし感じで取り外します。
こちらも簡単にとり外れます。
緩めたボルトは側溝に落とさないように注意です💦
カウルの取り外しの詳細は過去記事に乗せているのでそちらを参照ください👍
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カウルの取り外しは、ここまででOK。
フロントのカウルは取りはずとも、プラグのメンテは可能です👍
プラグの取り外し
左側のサイドカウルが外れれば、プラグコードが見えると思います。
①プラグキャップの取り外し
これは、プラグキャップが点火プラグに刺さっている状態なのでまずはプラグキャップを抜きます。
プラグキャップは、単純にプラグに刺さっている為取り外しに工具はいりません。
黒いキャップの部分を持って、真っ直ぐ引っこ抜くだけ👍
変にグリグリしたりしないで、真っ直ぐズポット抜きましょう。
たまに、プラグキャップの先端のゴム部分がプラグ側に残ってしまう場合がありますが
この先端のゴム部分は簡単に取れるパーツなので焦ることはありません💦
その時は、プラグ側に残ったゴムパーツを抜き取って
プラグキャップ側に付け戻せばOK👍
②点火プラグ取り外し
点火プラグが露出したら、お次はプラグの取り外し。
ここでの必要な工具は下記
①ラチェット(9.5㎜角)
②エクステンションバー(延長)150~200mm程度のもの
③プラグレンチ16㎜(マグネット付きがオススメ)
プラグソケットは、プラグ専用のソケットで
プラグに干渉しないよう、懐が深いロングソケットになっているのが特徴。
プラグ交換には必須アイテムです。
また、プラグソケットはマグネットが付いてるものがオススメ。
マグネットが付いてることで、緩んだプラグを吸いつけることができます。
プラグはエンジンの奥のところにあるのが多いので
緩めた際に落としたりして、プラグを痛めたり損傷させてしまうことがあります。
マグネットがあることで、落下防止になるのでオススメ👍
プラグを緩めるときのワンポイント
プラグを緩める際は、まずはラチェットで緩めます。
緩んだあとは、ラチェット部分を取りはずして
エクステンションバーを手でゆっくり回して緩めます。
プラグのネジ部分は非常にデリケートな部分です。
工具でゴリゴリ回した際に、エンジンのネジ部が損傷してしまうと
ほぼ修復はできないと思った方が良いです。これは、自動車でも同じ。
そのため、初期の締め付けだけラチェットで緩めて
そのあとは手で緩めると無理な力が掛からないです👍
また、ネジ部にゴミや異常があっても手で緩める事で
伝わる感触で直ぐに気づけるというのも、ポイント。
点火プラグの点検,メンテ
外れた状態の点火プラグはこんな感じ。
まだ走行距離は4000km程度というのと、FI(フューエルインジェクション)なので燃調が安定している為
プラグ先端はいい焼け色していますね・・・。ちょっと薄いかな💦
プラグメンテナンス
プラグのメンテナンスとしては、汚れの除去と、クリアランスの確認です。
点火プラグの点検
まずはプラグの点検です。
点火プラグはエンジンの状態を映す鏡ともいうべき存在。
点火プラグを確認することで、エンジンの状態を把握できるといっても過言ではありません。
上記の説明は極端な例ですが、もしこのような状態の場合は新品に交換しましょう。
ジクサーSF250の純正プラグの型番は「NGK MR8E-9」です。
定期的な点検としては2つです。
①プラグの摩耗
長い期間、点火プラグを使い続けると点火プラグは摩耗していきます。
特に先端の電極の部分です。
上記の写真は正常な状態ですが
摩耗してくると、この電極部分が丸みを帯びてくるようになります。
②プラグギャップ
プラグギャップとは、先端の電極間のスキマのこと。
これは、火花を正常に飛ばすために
点火プラグそれぞれに決まったスキマの規定値が設定されています。
ポイント
ジクサーSF250 のプラグ型番:NGK MR8E-9
プラグギャップ基準値:0.8~0.9㎜
プラグ交換時期(一般的推奨)3000km~5000km
プラグギャップの確認は、ギャップゲージという専用の工具が必要ですが
極端に隙間が狭かったり、広がっていなければ問題ありません👍
プラグ清掃
プラグの汚れが気になる場合は、清掃してあげましょう。
プラグ清掃にはプラグクリーナーが一番オススメですが
こちらもわざわざ、揃える必要もありません。
必要な道具は
・パーツクリーナー
・ナイロンブラシ
この二つで十分です👍
プラグネジ部から先端部にかけて、パーツクリーナーを軽く吹き付けて
ナイロンブラシで軽く擦ってあげる程度で十分。
清掃後の点火プラグ。
注意点としては、柔らかいナイロンブラシを使って清掃すること。
使い古した歯ブラシでもOK👍
決して、ステンレスや真鍮のブラシで擦ってはダメです💦
金属製のブラシは電極を傷つけてしまうので厳禁です。
注意
真鍮などの金属製のブラシは厳禁!!
メンテナンスが終われば、点火プラグを組付けていきます👍
組付け
①点火プラグの組付け
プラグ組付けの際も、まずはプラグソケットを手で回して
最後まで手で締付けます。
いきなりラチェットハンドルで、締め付けるのはアウトです💦
それは、ネジ部をこじったりして損傷してしまう恐れがあるから。
手で最後まで締め付けたら、トルクレンチで締付け。
点火プラグの締付けトルクは11Nm。
締付けが不安な方は、キチンとトルク管理をすることをオススメします👍
②プラグコイルの組付け
点火プラグが組付けおわったら、プラグコイルの組付け。
点火プラグの上から、真っ直ぐに押し込んでいきます。
「カチカチ」という感触を感じながら、しっかりと奥まで差し込みます。
これで、組付け完了👍
あとはサイドカウル、シートを戻して作業終了~👍
作業まとめ
作業の注意ポイントの振り返り。
作業ポイントまとめ
- 作業前はIGOFFを確認。
- プラグキャップは真っ直ぐ引き抜く。
- プラグを緩めたら、あとは手回しで。
- プラグは落としたりしないよう細心の注意を。
- プラグ清掃は金属製ブラシは厳禁!
- プラグを組付ける際も、手回しで締める。
- プラグの締め付けはトルク管理をしよう。
ポイントさえ押さえれば、作業自体はとても簡単ですので是非トライしてみては?
今回はジクサーSF250のプラグメンテのお話でした~。
少しでも、ご参考になれば幸いです。
NGKプラグ
2020/10/11更新
結局買ってしまった👍
5700km程度で、純正プラグはまだまだ使えそうだけど思わずポチってしまった💦
NGKのMotoDXプラグ「CPR8EDX-9S」
先端の細身電極がイリジウムプラグの特徴。
プラグ交換による違いとしては、正直そこまでメチャメチャ体感できるほどまでは無いかな~?
気持ち的に始動性、エンジンのレスポンスが良くなったかな?って感じ。
多気筒なら、もっと変化が分かりやすいのかも知れないですね~。
でもプラグ寿命もUPするし、イリジウムプラグってだけで気分的にUPなので良し👍
ジクサー単気筒のため、一本で済むので費用も4気筒バイクに比べコスパ良しです。
ちなみに、イリジウムプラグの場合中心電極を痛める可能性が高い為
ブラシ清掃や、ギャップ調整などは基本NGです。
気になった方は、プラグ交換時にお試しあれ👍
パーツ&アイテム
点火プラグ(純正)
ジクサーSF250の純正プラグの型番は「NGK MR8E-9」です。
バイクとしての標準プラグの交換時期は3000km~5000kmが推奨。
3000km目安で点検するのがオススメ👍
点火プラグ(MotoDX)
こちらは、NGK製の高品質点火イリジウムプラグ。
従来プラグに比べ、優れた着火性、燃焼性、高耐久性(8000km~10000km)を謳う。
ちなみに、純正プラグより送料の場合によってはこっちの方が安く買えることも👍
ソケットレンチセット
セットでほしい場合はこれがオススメ。一般的な6.5㎜&9.5㎜差込角。
延長用のエクステンションバーも付属してるので、一般整備ならほぼカバーできる👍
エクステンションバー
ジクサーSFのプラグ交換作業をカウル越しにするなら、最低でも150㎜~200㎜は必要。
3本くらいラインアップがあると重宝します。
プラグレンチソケット
プラグ作業では、プラグレンチソケットは必須。
信頼のあるKTC製で16㎜のマグネット付きの薄肉タイプ。
車種によっては薄肉タイプじゃないとソケットが入らいないトラブルがあるので
初めから薄肉タイプを買った方が間違いなし。
トルクレンチ(5~40Nm)
プロもオススメする東日製作所のトルクレンチ。
自分で愛車を弄るなら、きちんとトルク管理することが安全に繋がります。
多少値段は張るが、ほぼ一生もの。
プラグギャップゲージ
プラグ先端のスキマを適正に把握するためには、ギャップゲージでの測定が必要。
ギャップゲージは、プラグのスキマ測定用の専用工具。