2021年1月6日、SUZUKIより
リコールの届出がされたようです。
今回は、リコールの詳細と
自分の車両を点検してみようと思います👍
この記事はこんな方におすすめ
- リコールの詳細は?
- 不具合の影響は?
- 自分の愛車の確認する箇所は?
注意ポイント
リコール対象車は勝手に処置せずに、必ず販売店で対応してもらいましょう。
そもそも、「リコール」って何なんでしょう?
まずは、その辺から調べてみます。
【~目次~】
リコールとは?
自動車(自動二輪含む)リコールに関する内容は
国土交通省のHPに記載があります。
リコール制度とは、設計・製造過程に問題があったために、自動車メーカーが自らの判断により、
国土交通大臣に事前届出を行った上で回収・修理を行い、事故・トラブルを未然に防止する制度です。国土交通省は、リコール届出の過程において、以下のような役割を担っています。
1.不具合情報の収集・分析
2.メーカーのリコールへの取組状況の調査
3.取組状況が不適切であれば指導又は監査等
4.届出内容が不適切であれば改善指示
5.メーカーが自主的にリコールを行わず、かつ、事故が頻発している場合には勧告・命令また、リコール届出があったときは、プレスリリースを行うとともに、
当WEBサイトにて情報発信を行っております。この一連の流れにおいて、ユーザーの皆様からお寄せいただく
不具合(故障やトラブル)の情報は大変重要な役割を果たしています。リコールの迅速かつ確実な実施のため、
引用元:国土交通省
不具合情報は自動車不具合情報ホットラインまでご提供下さい。
不具合のある車両は回収、修理をメーカーが行う訳ですが
全ての不具合がリコールというわけでないです。
分類としては3つに分かれています。
・リコール
・改善対策
・サービスキャンペーン
リコール
リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、
チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない
又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、
自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。
引用元:国土交通省
そもそも保安基準を満足しない不具合を処置する事を、「リコール」と呼ばれます。
例えば、
・組み付けるべき部品が、付いてない。
・設計強度が満足していない。
・製造、製作過程で不備があり、部品の性能が著しく低下している。
ですね。
改善対策
改善対策とは、リコール届出と異なり、
道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、
かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、
自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。
引用元:国土交通省
根本的な不具合ではないため、走行する上では問題ないが
事故などを起こした際に不具合が発生すると、
非常に危険な状態に陥ってしまう可能性がある場合に、
「改善対策」という形で、車両回収、修理を行います。
サービスキャンペーン
サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、
引用元:国土交通省
商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。
特に大きな不具合としては無いけど
そのままにしておくと、ユーザーが困る場合があるので
メーカーが自主的に修正処置をすることです。
この場合、緊急ではないので
車両の点検や、車検時に合わせて交換修理する
場合が多いと思います。
車を作る上で意図しない不具合などや、
設計不良がある訳ですが
その状態(緊急度)に応じて
対応が異なる、という訳ですね👍
(緊急) リコール > 改善対策 > サービスキャンペーン (軽度)
なイメージと思ってもらってOKです👍
サービスキャンペーンと聞こえは良いけど
要は、不具合があるので
直したり、対策品に組み換えますってことです💦
ジクサーのリコール内容は?
では、今回はSUZUKIのジクサーはリコールという
内容で届出がされたわけですが
どんな内容なんでしょうか?
ジクサー、リコールの詳細
リコールの内容としては
リコール開始日 | 令和3年1月7日 |
不具合内容 | 燃料蒸発ガス発散抑止装置(キャニスタ)において、 製造管理が不適切なため、 燃料タンクとの間のブリーザホースが接続されていないものがあります。 そのため、燃料蒸発ガスが大気中に漏れ、 保安基準第31条(有害なガスの発散防止装置)の 基準に適合しないおそれがあります。 |
改善内容 | 全車両、ブリーザホースを点検し、 接続されていない場合は正規の状態に組付けます。 |
う~ん、文言の表現が難しくて
イマイチ、良く分かりませんね・・・💦
要は、接続されているべき配管が
繋がっていないよ!?
ってことみたいです💦
うん、やばくね?(笑)
対象車両
対象車両は下記のように発表されています。
対象は、国内販売されたジクサーで
150㏄、ネイキッドのジクサー250
フルカウルのジクサーSF250が対象になっています。
9月までの車両なので、もしかしたら
10月、11月に購入した車両は
対象になる可能性大ですね💦
心配しなくても、対象の可能性のある
ユーザーには、必ずハガキ等で
連絡が入ります👍
改善箇所
何処の部位に不具合があったかも、
ちゃんと表記されています。
やはり、タンクからきている配管で
キャニスタに接続されるべき部分が
繋がっていないようですね💦
詳細はSUZUKIのHPでもUPされています。
こちらも、一度みてみてください👍
インド輸入版のジクサーは?
対象車両が、ほぼ発売開始直後の車両っぽいですが
そもそも、先行でインド版を買った場合はどうなの?
って思いますよね?
私のジクサーもインド輸入版なので、超不安になってきました💦
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SOXさんからのも、現時点でなにも
連絡ないしなぁ~・・・。💦
こういう時は、やっぱり国内正規版は
アフターフォローもしっかりして安心ですよね~💦
まあ、そういうのも込みで安い輸入車を買った訳ではあるんだけど・・・。
気になって夜も眠れないで、自分でチェックしてみます👍
まだ1月で寒いけど・・・💦
自身で不具合箇所の点検
ということで、対象箇所を自分のジクサーで
確認していこうと思います。
同様に、ご自分で先に確認してみたいって方は
参考にしてみて下さい👍
カウル取り外し
ポイントの周辺をチェックするには、
ジクサーSFの場合はカウルが邪魔なので
取り外さないと確認ができません💦
取り外す側としては、左側のみ外せれば
状況は確認できます👍
カウルの取り外し方は、過去の記事にて紹介しているので
そちらを参考にしてみて下さい↓↓
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サイドとフロントのカウルが外れた状態はこちら。
いつみても、カウルの無いメカメカしい感じも悪くない👍
ジクサーの場合も同様に
サイド部分のカウルを取り外さないと
見えないと思います。
ジクサーのカウルの固定位置は
分からないので何ともですが・・・。
シート下のサイドカウルはSFとほとんど
同じだと思いますし
フロントのハーフカウルも固定位置を確認しながら
行えば、簡単に外せると思います。
多分、ほとんどがプッシュピンで固定されている。・・・と思います。(適当💦)
問題の箇所は?
さて、リコール対象となった配管の
部分に関してですが
場所としては、タンクの内から下側の位置に当たります。
丁度、写真の内側あたり。
下側を覗くとこんな感じ
問題の箇所はココです!!
タンクから来た配管が、三又になって
接続されているのですが
不具合の車両はココが繋がっておらず
プランプランの状態になっていると思われます。
私の車両はちゃんと接続されていたので一安心です👍
配管の接続経路は?
とりあえず、リコール内容の配管が
ちゃんと繋がっていて、一安心です👍
ただ、この配管たちの役割や機能は何のためにあるのでしょう?
せっかくなので、調べてみます👍
まず、タンクからでた燃料蒸気(べーパ)は、チェックバルブと
キャニスタへの二経路に分かれます。
ご自身の車両を見ながら参考にしてもらうと分かりやすと思います👍
チェックバルブ
チェックバルブとは、いわゆる一方弁(逆流防止弁ともいう)で
タンクとキャニスタの配管の途中に接続される部品。
チェックバルブの先には何も繋がっていません。
チェックバルブの役割
多分ですが、タンクの配管側から外へは流せるけど
外からは遮断するような機構になっていると思います。
これは例えば
キャニスタの配管が何かの理由で
詰まって、閉塞してしまった場合に
タンクから発生した燃料蒸気の逃げ場が
無くなってしまう為に
配管の圧力が一定以上、上がった場合に
外へと逃がすための機構だと思います。
普通に使用していれば、配管が詰まって閉塞することは
まずないですが
万が一起きた場合を想定して、対処できるように設計されている訳ですね👍
仮に、逃がしの機構が無かった場合
タンクからの燃料蒸気でタンクの中の
圧力が上がってしまい
最悪の場合、タンクが膨張 → 破損 → 燃料が漏れる → 火災。
ということが想定されます。
そうならないように、
逃がし弁として設けているんだと思います。
キャニスタ
キャニスタは、バイクの右側から見るとあります。
この黒い箱みたいのが、キャニスタ。
キャニスタの役割
キャニスタの役割は、燃料タンクから発生した燃料蒸気を、
直接外に排出しないように、一時的に吸着させるのが主な機能です。
キャニスタの中には、活性炭が封入されていて
燃料蒸気をその活性炭が吸着するようになっています。
イメージ的には靴箱や、冷蔵庫に置く
脱臭炭のイメージ👍
炭の種類や、性能は全く異なりますけどね💦
キャニスタが必要なのは、排気ガスの規制の一環で
燃料蒸気も外に排出しないように
規制が設けられた為です。
ひと昔前までは、車もバイクも
直接垂れ流していた時代でしたが
規制が厳しくなった為ですね💦
パージバルブ
キャニスタからは、パージバルブに配管が繋がります。
パージバルブは見えにくいのですが、
車両の丁度真ん中あたりに設置されています。
パージバルブの先は、インテークに繋がっています。
燃料タンクからの燃料蒸気は、最終的にエンジンに吸われます。
パージバルブの役割
先ほど、タンクからの燃料蒸気は
キャニスタに一時的に吸着されるといいましたが
燃料蒸気を、無尽蔵に吸着できる訳では無いんです。
キャニスタ内の活性炭は、吸着フィルターみたいなものなので
一定量の燃料蒸気までしか、吸着することができません💦
吸着できる以上の燃料蒸気は、
そのまま外に排出されることになります。
そうならない為にどうするか?
活性炭に吸着した燃料蒸気を
飛ばして綺麗にしてやることで
活性炭の吸着性能を回復することができます。
キャニスタの先は最終的に
エンジンのインテークへつながっています。
そう、エンジンの吸入する
負圧を利用して
キャニスタの中の活性炭を
定期的に綺麗(パージ)にするようになってます👍
それを制御している電磁弁がパージバルブという部品。
エンジンの運転状態に応じて
適正なタイミングで
バルブを開閉するように制御しています。
うん、なんかすごいね👍
不具合のままだとどうなる?
ジクサーの今回のリコール内容は、
タンクからの配管が外れているというもの。
この状態をそのままにしたらどうなるのでしょう?
燃料蒸気が外に流出
接続されているはずの配管ラインは
あくまで、燃料蒸気が通る道なので
直接燃料が噴き出る事はまず無いと思いますし
直接火気を近づけない限り、火災等にまでには発展はしないでしょう。
ただし、燃料蒸気が外に漏れた状態なので
バイクから燃料の匂いがすると思います。
特に、給油をしている時や
真夏の暑い時期などは顕著に出ると思います。
もし、そういう違和感を感じた場合は
一度、車両のチェックをすることをオススメします。
販売店で対応してもらう
今回は、いろいろ心配だったので
自分でチェックしてみて
問題なかったので一安心です。
自分で、チェックしてみたいって方は
ご参考にしてみて下さい。
ただし、もし配管が外れていても
自分で処置をせずに
必ず、販売店で対応してもらいましょう。
メーカーや、販売店は
対象車両の状態や、台数を把握する
義務があるので
自分で勝手に処置していまうと
後で、保証問題やトラブルの元になってしまうかもしれません💦
注意
不具合を発見したら、必ず販売店に連絡・対応してもらいましょう。
今回はジクサーのリコールのお話でした~。
少しでもご参考になれば幸いです。