今回は自転車の話。
長男君が新しく自転車を買ったので、古い自転車を御下がりに
貰うことになった👍
ただ、酷使され過ぎてペダルのベアリングがガタガタ💦
少しづつメンテして、乗れるようにしていきます👍
この記事はこんな方におすすめ
- ペダルの軸のガタツキを解消したい!
- パーツは何が必要?
- 交換する手順は?
【~目次~】
カインズホームのロードバイク
今回の対象はホームセンター(カインズホーム)で
購入したロードバイク。
2~3万の入門向けのロードバイクです。
故障部位
今回修理相としてるのはココ。
ペダルの軸の部分↓↓
ペダルを漕ぐたびにものすごくガタつくのが
体感できるほどに、酷い状態💦
今回はココを分解、修理していきます👍
分解作業
①軸キャップの取り外し
軸のキャップを取り外します。
ハマっているだけなので、マイナスドライバーなどで
コジれば外れます。
②ペダル固定ボルトの取り外し
ペダルのボルトは、普通のボルトだったり
6角穴ボルトだったりします。
今回の車両は14㎜のボルト。
ペダルを押さえながら、半時計周りに緩めれば外れます。
反対側も同様に外します。
クランクアームの取り外し工具
ペダルのクランクアーム自体は、シャフトに対して圧入されている為
ボルトを外すだけでは、抜けません💦
ペダルのクランクアームを抜くためには、専用の工具が必要になります↓↓
コンターレスという専用工具で、取り外します👍
工具を緩めて、先端の出っ張りを引っ込めます。
外側のネジ部を、クランクのシャフトに締め付けてセットします。
後はモンキーレンチを使って緩めていく。
クランクアームが外れました👍
③ロックリングの取り外し
部品の正式名称はわかりませんが、
クランク軸を固定しているリングを取り外します。
マイナスドライバを使って、ハンマーで叩けば緩みます。
こちらも正ネジなので、半時計周りに回せばOK。
④右側ペダルアームの取り外し
右側のペダルアームも、コンターレス工具を使って取り外します。
⑤ハンガー芯の取り外し
このタイプの自転車はクランク軸部分はハンガー芯という
シャフト&ベアリングパーツで構成されている。
コレを取り外すのも、専用工具が必要。
左側の軸キャップ部分に工具の凹凸を合わせて、緩めていきます。
向きは正ネジなので、半時計周りに緩める。
緩みました👍
キャップの内側には、ベアリング(玉)がハマっており
軸のハンガー芯も取り外せます。
ハンガー芯の状態
抜き取ったハンガー芯の状態を確認すると
ベアリングによる摩耗痕が異常な状態になってました💦
ベアリング玉もバラバラになって💦
下の新品のハンガー芯と比べると、ハンガー芯の異常摩耗の状態が認識できます。
こりゃ、ペダル漕ぐときガタつくわな・・・💦
ハンガー芯の交換
ハンガー芯には寸法規格があります。
それを調べるためには、外したハンガー芯を確認する。
上記のように、ハンガー芯の中心に「NECO3P」と記載があります。
この下2桁の「3P」が規格型番を表しています。
交換品を購入するにもキチンと同じ規格を把握しないと、組付きません💦
3P規格のハンガー芯はネットでもあまり出回ってなく、
下記のショップで購入可能です👍
本来ならば、右側の軸受け部分も外したかったのですが
上手く外れなかったので、今回は右側はこのままにしておきます💦
ちなみに、右側のホルダー部分は規格によって
正ネジ・逆ネジとがあるので、しっかりと調べることをお勧めします。
この自転車の場合、クランク軸の外寸が68㎜なので右側は逆ネジです。
ハンガー芯のベアリングの状態はこのような構成(イメージ)でセットされます。
①クランクソケット部の清掃
クランク軸の内部をパーツクリーナーで清掃していきます。
内部に樹脂製のインナーカラーが挿入されています。
②ハンガー芯とベアリングの挿入
ベアリングにはタップリのウレアグリスを塗布します。
ベアリングの丸くなっている部分を奥(外側)になるように挿入する。
ハンガー芯を挿入します。
同様に左側ベアリングにウレアグリスを塗布して、キャップを締めます。
締めこみ量に注意
左側のホルダーを締めこむ際は、若干コツがいります。
締めこみすぎると、クランクの周りが渋くなり
緩いと、ガタツキが多くなってしまいます💦
この塩梅をクランク軸を回して感触を感じながら締めこみます。
締めこみ量が決まれば、リングナットを締めこんで固定します。
割柄ドライバーとハンマーで、締めこみ方向(時計周り)に叩いて締めこみます。
ペダルアームの取り付け
ペダルの取り付けはボルトで締めこんでいくだけ。
ボルトはワイヤーブラシで、綺麗に清掃する。
ロックタイト(中強度)を塗布し、締めこんでいく。
クランク軸の締め付けトルクは45Nm~60Nmです。
右のギヤ側も組付ければ完成です。
試走して、ペダルのガタツキが無ければ問題なしです👍
ボトムブラケット(BB)への組み替え
ベアリング交換は、一体型ベアリングのBB(ボトムブラケット)にも交換可能です。
今回はAmazonで安めのものをチョイス。
今回の車体はシェル幅68mmの全長120㎜のタイプ。
シェル幅も規格によって色々あるので、しっかり図って確認します。
BB専用工具
BBを取り付ける際は、別途専用工具(ソケット)が必要。
①BBの取り付け
クランク軸(右側)にウレアグリスをたっぷりと塗布します。
BB組付けの際は、元々あった樹脂のインナーカラーは取り外しています。
専用ソケットで締めこんでいきます。
右側クランクは、左ネジなので締め付け方向は半時計周りに締めこみます。
締めつけトルクは45Nm程度です。
左側アダプタも同様にウレアグリスを塗布して締めこみます。
コレでOK👍
後はペダル等を組付けて完了です。
ハンガー芯の組付けと違って、締め付けにカンコツがいらないので
楽だし、パーツ交換も簡単👍
今回は自転車のクランク軸のメンテナンス方法のご紹介でした。
ハンガー芯を交換するより、BBタイプに交換する方がオススメですが
キチンとシェル寸法や全長等を図って、あったBBを選択するのが少し難しいかもです。
不明点は近くの自転車専門店棟で聞いたりして
情報を集めるのもオススメです。
少しでもご参考になれば幸いです。
アイテム
コッタレス
圧入されたペダルアームを取り外すのに必ず必要になる専用工具。
大抵のメーカーはSHIMANO製規格が多いのでSHIMANO製を
選んでおけば使える👍
ボトムブラケットツール
ハンガー芯タイプのブラケットを外すツール。
中華製でも全然使える👍
ロックタイト(中強度タイプ)
クランクアームを固定している
ボルトの緩み止めとして使うロックタイト。
自転車だけじゃなく、バイクや車でも重宝する👍
トルクレンチ
トルクレンチは日本製の東日製作所がオススメ。
校正点検もしてくれるし、1本あればバイクや車でも長く使える👍
ボトムブラケット(BB)
ベアリング一体型のボトムブラケット(BB)。
メンテも、交換も楽だし、
ハンガー芯を交換するくらいならBBにすることをオススメします
ベアリング精度がハンガー芯より断然いい👍
ただし、シェル幅や全長寸法などは事前に下調べすることをオススメします。
BBツール
BB組付けには、専用ソケットツールが必要。