今回は自動車メンテのDIYのお話。
愛車VOXY(ZRR70W)の点火プラグを交換します。
他の自動車でも基本的には作業は同じですので
ポイントさえ押さえてしまえば
同様に交換可能なので
参考になればと思います👍
この記事はこんな方におすすめ
- 自分でプラグ交換をトライしたい!
- プラグ交換の注意点は?
【~目次~】
点火プラグの品番&専用工具
点火プラグは車両によって様々な種類のラインナップがある。
メーカーとしては、国産車のほとんどがDENSO(デンソー)製
プラグを採用してる。
まずは、自分の車両に搭載されているプラグの品番を調べることから👍
デンソーのHPに行くと適合表が掲載されています。
私のVOXYの車両の点火プラグの品番は「SC16HR11」ということが分かりました。
というわけで、ポチッてご購入👍
プラグソケット
点火プラグの作業にはプラグソケットも必需品。
プラグソケットはマグネットが内蔵されていて、
作業中にプラグが落ちないように設計されている。
プラグによっては六角のサイズが異なるので
プラグを購入後、それに合うソケットを確認すると良い。
準備が整ったので、作業に入ります👍
作業はエンジンが冷えた状態で行う
プラグ交換の作業は基本的にエンジンが冷えた状態で行うことが推奨されてます。
エンジンが温まった状態で行うと、エンジンが膨張しており
適切な締め付けが行えない場合がある為です。
絶対ではありませんが、可能であれば
冷えた状態(朝からまだエンジンを掛けていない)での作業をオススメします。
プラグ取り外し作業
ということで、まずは点火プラグの取り外しから。
バッテリー端子などは外さなくてもOKですが、
心配な人は外しておくことをオススメします。
ボンネットを開けてエンジンの上部にあるのが点火コイル。
点火プラグは点火コイルの下(エンジンの中)にある。
VOXYは4気筒なので、コイル(プラグ)も4つ。
①点火コイルに番号を記載する。
まずは適当なガムテープに番号を振って張り付ける。
気筒番数はボンネット側からみて左側(ベルトがある方)から1番気筒と
呼ばれるのが一般的。
こんな感じ↓↓
こうしておくのは、組み戻す際に元の位置が分かるようにする為。
基本的に同じ部品なので、入れ替えても組めるのだが
この辺は職業柄の癖みたいなもの。
ぶっちゃけ、プラグ交換だけなら特にやらなくてもOK👍
②コイルのコネクタを外す。
次にコイルのコネクタを抜いていく。
コネクタは爪でロックが掛かっているので、コネクタを摘まんで
ロックを開きながら引っこ抜く。
③固定ボルトを外す。
コネクタが抜けたら、コイルを固定しているボルトを緩めて外す。
4気筒分のコイルも同様に外していく。
あとは、コイルを上引っこ抜くと外れるので全部抜いていく。
全気筒分コイルが外れました👍
点火コイルの点検
コイルを外した際はコイルの簡単な点検もしておくと良いです。
チェックするポイントはコイルの先端部分。
ココはちょうど点火プラグが差さる部分で、この部分がひび割れていたり
亀裂が入っていたりすると、交換をオススメします。
この先端部分が劣化していると、コイルから点火プラグへ流れる電流が
リーク(漏電)してしまい、点火プラグの火花がちゃんと飛ばない不具合が
発生してしまいます。
今回は特に問題なさそうなので、このまま作業を進めます👍
コイルを抜くとその先にプラグが見えます。
④プラグ穴のエアブロー
プラグを外す前のポイントは、プラグホールのエアブローです。
普通の家にはコンプレッサーエアーなど無いので
エアダスター(非可燃性推奨)や、電動ブロアーでも代用可能👍
エアダスターを使用する際は、ストローが飛ばないように
テープなどでしっかり固定しておくこと。
プラグホールに向けてブローします。
プラグホールをエアブローする理由としては、
プラグホール内のゴミを飛ばす為。
点火プラグの下はエンジンの燃焼室につながっているため
もしゴミなどがあった場合
プラグを外した瞬間にエンジン内部に落ちてしまうことになります。
それを防ぐために、プラグを外す前にエアブローをする訳です👍
ポイント
プラグを外す前にプラグホールのエアブローをすること!!
⑤点火プラグの取り外し
全気筒エアブローをしたら点火プラグを外していきます。
プラグ外し、プラグ組付けは1気筒ずつ行います。
他の気筒を同時進行に作業をした場合、プラグの外れた気筒に
ゴミが落ちてしまう可能性があるため。
ポイント
プラグ外し、組付けは1気筒ずつ行うこと
点火プラグはプラグホールの奥にある為、
工具としては、エクステンションバー(延長)150~200㎜程度が必要になります。
点火プラグを緩める際は、通常のラチェットでOK👍
プラグが緩んだら、ゆっくりと持ち上げて外す。
新品プラグとの比較
黒い方が中古です。使用距離はおよそ2万㎞ちょい程度。
先端の電極が丸くなって大分劣化しているのが分かります💦
こうなると、プラグギャップ(電極間の隙間)も広くなり
火花が飛び辛くなるため、キチンと性能を発揮できなくなります。
要交換時期ですね💦
車検時に交換をオススメされるのも分かります。
新品プラグの組付け
新品プラグを組付けていきます。
プラグのネジ部には基本的には何も塗布しません。
プラグを落としたり、先端部をぶつけないように
最新の注意を払いながら、プラグホールに挿入していきます。
プラグを締め付ける際は
締め付けれるところまで、手で締め付けていきます。
イキなりラチェットなどの工具で締め付けてはいけません。
工具でイキなり締め付けてしまうと、ネジをこじったりして
目ネジ(エンジン側)を痛めてしまう可能性があるので厳禁です💦
ポイント
点火プラグは手締めで締めれるところまで締めること!!
締め付けの注意点
点火プラグの締め付ける際の注意点は
新品と、中古(再利用)の場合で締め付け方が違うこと。
一般的に点火プラグは、締め付け角度が目安になってる場合が多い。
それは、新品の点火プラグのほとんどは
ガスケットが付属してあり、このガスケットのつぶれ代が
新品と、再利用時では異なる為です。
締め付け角度の指定があるのは、トルクレンチが無くても
締めつけ量の目安になり、簡単にメンテナンスができるためです。
点火プラグの交換などは
トルクレンチなしで作業する人が多いくらいです。
作業に自信がない人は無理せずにトルクレンチを使いましょう👍
プラグの締め付け
プラグの締め付けは角度法で締め付ける場合と、
トルクレンチを使う場合の2方法があります。
規定値は下記を参照↓↓
今回使用したプラグの「SC16HR11」はネジ径12㎜なので、トルクは15-20Nm
回転角は新品で約1/3回転を目安に締めこみます。
中古で再利用する際は回転角が約1/12回転になるので要注意です。
今回はトルクレンチを使って20Nmで締め付けていきます。
同様に4本ともに新品プラグに交換していきます👍
プラグコイルの組付け
点火プラグが4本ともに組付けが完了したら、プラグコイルを締め付けていきます。
プラグコイルのボルトの締め付けトルクは10Nmです。
コネクタを戻します。
これで、作業完了です👍
最後にエンジンの始動チェックを行い、下記項目をチェック。
・エンジンが始動できる。
・エンジンが掛かった後、変な振動をしていない。
・エンジンチェックランプが点灯していない。
エンジンも問題なさそうです。
コレで自動車の点火プラグ交換作業は完了です。
お疲れ様でした~。
少しでもご参考になれば、幸いです。
アイテム
点火プラグ
VOXYの点火プラグ(デンソー製)。
品番は「SC16HR11」
車種によって、適合品番が違うので事前に調べること。
プラグソケット
14㎜のプラグ専用ソケット。プラグ交換には必須の工具。
マグネットがついてるので、作業中にプラグを落とす心配がない👍
エクステンションバー
プラグホールの奥にあるプラグを緩める為の延長ソケット。
150‐200㎜程度あればOK。
作業動画
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