今回はVOXY(DBA-ZRR70W)のバッテリー交換DIYの話👍
HVではない一般の自動車であれば、同様の作業で交換ができるので
ご参考になれば。
【~目次~】
バッテリーの種類
作業に入る前に、少しバッテリーに関するのお話。
車のバッテリーの場合、制御方式によって
バッテリーに求められる性能が異なってきます。
バッテリータイプは大きく分けて
3つのタイプに分けられる。
それは、車の制御方式に大きく関わってきます。
【標準制御タイプ】
このタイプは昔からの制御方式で、車のオルタネータ(発電機)より
電気を絶えずバッテリーに充電する制御方式。
【充電制御タイプ】
充電制御の方式は12~13年くらい前から採用され始め
今ではほぼ主流となった充電方式。
特徴としては、バッテリーの残り容量に応じて
充電をしたり、止めたり可変制御を行っているということ。
オルタネータ(発電機)の駆動を必要最小限に抑えることで
その分のエンジンパワーを抑えることができ
燃費向上につながる制御です。
但し、従来制御よりも充放電を繰り返す為
バッテリーにはストレスとなる上、
より充電効率の高いバッテリー性能が求められる。
【アイドルストップ制御タイプ】
近年流行りのアイドルストップ制御のタイプ。
こちらは、上記の充電制御に加え
アイドル時はエンジンを停止させることで
さらに燃費を稼ぐための制御方式。
ストップ後、バッテリーによりエンジンをスターターが
自動的に掛けて始動するわけですが
スターターを掛ける際の消費電力はかなりのものになる。
そうした場合、バッテリーにかかる負担がさらに
掛かり頻繁に電力容量不足に陥ることになる。
そのため、さらに高効率な専用バッテリーが必要となる訳です。
性能によって値段も変わる
車の制御方式に伴い
バッテリーに求められる性能も高くなります。
標準制御 < 充電制御 < アイドルストップ制御
それに伴い、バッテリーの価格も高くなる傾向にあります。
昔はバッテリーはもっと安かったのに
今ってこんなに高いの!?って
感じるのは、このためです💦
VOXYのバッテリー
愛車のVOXYの型式はDBA-ZRR70W)で平成20年式。
ネットで検索すると、充電制御式タイプの為
それにあった、バッテリーを準備します。
95D23L
70VOXYのバッテリー型式は95D23Lです。
車両によってバッテリーの型式の表記も変わるので
しっかりと調べましょう。
よくわからなければ、オートバックス(量販店)やディーラーに
聞けば教えてくれます👍
今回購入したのは「VARTA製バッテリー」
VARTAはドイツのメーカーで135年も続く総合電池メーカーで
ヨーロッパでは非常に高い信頼性を誇る👍
3年10万㎞保障もしっかり付いてるので安心です。
以前も同じバッテリーを使っており
5年ももったので、実績ありです👍
このバッテリーはヘルスメーターが付いて、
バッテリーの状態が一目で分かるのと
取っ手が付いてるので、持ち運びの作業性も抜群です。
作業前準備
①メモリーバックアップ
バッテリー交換時のメモリーや時計表示保持するための
エーモンの「メモリーバックアップ」を使います。
これは単3電池8本を直列で接続することで
1.5V×8=12Vを供給することができる便利なアイテム👍
電圧チェックをしてみると11.4~11.45V程度。
ちゃんと12Vまで出てないですが、まあ許容範囲です💦
②車内灯
余計な電力を消費しないように、車内灯はOFFにしておきます。
③IG
作業中はIGもOFFの状態にします。
バッテリー交換作業
準備は整ったので、バッテリー交換作業を開始です👍
①ステーの取り外し
ボンネットを開けると、バッテリーは
エンジンルームの右手前に設置されています。
バッテリー中央付近にある、固定ステーを取り外す。
ステーはナット1個で止まってます。
ナットは10㎜のメガネレンチを使って緩めます。
この時使うレンチはショートタイプの短いレンチを使うようにしましょう。
理由としては、長いレンチでバッテリー端子を緩める際に
誤ってボディにレンチが接触してしまうとショートする可能性があるためです。
注意
バッテリー交換作業は短いレンチを使うこと!!
ステーが外れました。
ステーを止めている長ボルトは、落ちない構造になっているので
そのまましてもOK。
②メモリーバックアップの取り付け
メモリーバックアップの本体は、フロントガラス下に置くか
ボンネットにぶら下げるかして設置する。
バッテリーのハーネスに噛ませる。
黒 → マイナス(ー)
赤 → プラス(+)
クランプはバッテリー端子の取り外し作業の邪魔にならないように、
なるべく根本付近に噛ませると良い👍
③バッテリー端子の取り外し
メモリーバックアップのクランプをつけた状態で
バッテリーの端子を外していきます。
端子を外すのはマイナス(ー)端子から。
また、端子部の緩めるナットはココ↓↓
バッテリー端子を挟んでいるクランプの部分。
このナットも10㎜のショートレンチで緩めます。
ナットは抜き取らずに、端子からクランプが抜ければOK。
コレでバッテリーが抜き取れます。
バッテリーは非常に重いので、体勢をしっかりしないと
腰を痛める可能性があるので要注意💦
これで古いバッテリーの取り外しは完了👍
④新品バッテリーの組付け
新品バッテリーの組付けは、取り外しの
逆の手順で作業するだけ。
新しいバッテリーを載せる。
新品バッテリーについてる端子のキャップはつけたまま。
端子の組付けはプラス(+)から行う。
クランプを端子の根本までしっかりと差し込んで
ナットを締め付ける。
次にマイナス(ー)端子を組付ける。
バッテリーの接続が出来たら、メモリーバックアップの配線を取り外す。
ステーを取り付ける。
ステーの手前側は、穴に引っかけるだけ。
バッテリーがガタつかなくなるまで締め付けていく。
最後に、バッテリー端子の緩み
バッテリーのガタツキが無いか再チェックして完了です👍
交換後のチェック
バッテリー交換後はエンジンの始動チェックがてら
時計や、カーナビの設定がリセットされていないか
チェックします。
メモリーバックアップで電源を供給しているので
基本的には問題ないですが念のため。
時計も、カーナビもリセットされずに済んでます。
メモリーバックアップがあると作業が楽で便利です👍
古いバッテリーの処分は?
古いバッテリーは量販店に持ち込むと引き取ってくれます。
近くにあるイエローハットでは、無料で引き取ってくれます。
全ての量販店で無料で引き取ってくれるかは定かではないですが
仮に引き取り料がかかっても数百円程度かと思います。
バッテリーは家庭用ごみでは処分できないので
量販店で引き取ってもらうことをオススメします。
今回はVOXYのバッテリー交換DIYのお話でした~。
HV車両以外であれば、同様な作業でバッテリー交換が
自分でもでき簡単にできます👍
少しでもご参考になれば幸いです。
動画
作業を動画でもまとめてるので、ご参考にしてください。
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アイテム
VARTAバッテリー
ドイツの総合電池メーカーVARTAのバッテリー。
3年10万kmの補償もしっかりついてる。
車両に合ったバッテリー型番はしっかり確認すること。
VOXYの場合は「95D23L」
メモリーバックアップ
バッテリー交換中も電源を供給できるアイテム。
8本の単三電池は別途必要。
これがあると、作業後の時計やカーナビ、ECUのメモリが
リセットされないため、非常に楽👍
メガネレンチ(ショート)
バッテリー作業には、ショートタイプのメガネレンチがオススメ。
通常の長さのレンチだと、バッテリーやボディに接触しやすく
ショートさせてしまう可能性があります。
それにより、ヒューズが飛んでしまったり
電装系が壊れてしまったり不具合が出てしまうことも💦