今回は、ジクサーSF250のマフラーを購入したのですが
いくらあまりにも音が大きい為
市販のパーツで、どれくらい消音ができるのかを
検証してみようと思います👍
マフラー音の消音化を検討している方に参考になれば。
この記事はこんな方におすすめ
- マフラーの音を小さくしたい。
- どんなパーツが効果ある?
注意
あくまで音量を下げる効果の検証のみの為、車両への性能への影響は不明です。
参考にされる場合は、自己責任にてお願い致しますm(_ _"m)
Realize(Valiante)のマフラー関連の記事は、過去記事を参考にしてください↓↓
【ジクサーSF250】Realize(Valiente)マフラー取り付け&サウンドチェック!!
続きを見る
【ジクサーSF250】Valienteマフラー音量測量調査!
続きを見る
色々と試す前に、マフラーの音量をチェックです👍
測定の詳細は、過去記事で紹介してるので少し重複してしまいますが💦
【~目次~】
音量チェック
音量の計測は、測定器を使ってアイドルと、近接音(4500rpm)で測り検証して行きます。
スマホのアプリとかありますが、当てにならないので💦
ノーマルマフラー
まずはノーマルマフラーの測定値。
アイドル
4500rpm
ちなにみ、巷のマフラーメーカーさんによる
ノーマルの近接音の測定値は86dBA程度らしいです。
Realizeマフラー
こちらが、Realizeのマフラー。
アイドル
4500rpm
うん、完全に大台乗ってます💦
さすがにウルサイわ・・・・。
マフラー構造の違い?
なぜ、マフラーを替えただけで
ここまで大きく音量が変わってしまうのでしょう?
そこには構造の違いが大きく関わってきます。
多段膨張室構造タイプ
これは、一般的なノーマルマフラーに見られる構造のタイプ。
いくつかの部屋に分けられ、膨張、拡散、共鳴、干渉効果を利用し
この工程を繰り返すことで、消音が行われる。
可変バルブ
中には、可変バルブを備えたマフラーもあります。
可変バルブを設けることで、スロットル全開時などの
高空気流量(高排気流量)の走行時は短い経路または、流路を増やすことで
効率よく排気できるようにすることで
高回転時のパワーロスを抑えるようにしている訳です👍
例えば、HONDAのCBR1000RR-Rなども
可変バルブマフラーを採用しています。
うん、CBR1000RR-Rメチャカッコイイね👍
メリット、デメリット
多段膨張室構造における、メリデメとして
【メリット】
・劣化しない。
大きなメリットとしては、マフラー構造の全体を金属で構成するため
消耗する部品が無いので、劣化が少なくて済みます。
劣化が少ないということは
長期間にわたり、音量や性能の変化が少ないということ。
その為、内部の破損や損傷が無い限り、新車設計時の音量(dBA)や排気性能を維持することが可能です。
数年経過したら、音量が上がって車検が通らないなんて困ってしまいますもんね💦
【デメリット】
デメリットとしては、構造全てを金属(ステンレス)で構成するため
①コスト(材料費、作製費、人件費)が掛かること。
②重量が重くなってしまうこと。
長期間の間、音量の品質を保つためにはしょうがないです💦
ストレート構造
これは、スポーツマフラーに一般的に採用されているタイプ。
構造としては、パンチングパイプの外側に金属ウール、グラスウールの消音材に吸音させて
消音させるというもの。
詳細なメカニズムとしては、消音材による振動により
排気圧力を熱エネルギーに変換することで、消音効果が成されるだとか。
ジクサーSF250のRealize(Valiente)マフラーも同じ構造です。
ストレートのパンチングパイプが見れます。
この外側に、グラスウールが巻かれています👍
一番奥に見えるのが、エンドバッフルです。
【メリット】
この構造のメリットとしては、構造が簡単なので
①製作コストが安い。
(但し、量産数が少ないので結果的に単価は高いです💦)
②軽量化できる。
③構造が簡単。
が主です。
【デメリット】
デメリットとしては
・劣化してしまう。
これは、外側を覆っているグラスウールなのですが
イメージ的に熱耐久のある綿みたいなものなので
熱や、排気圧力によって使っているうちに
ウールが消耗されてしまい、消音効果が薄れてしまいます。
その為、スポーツマフラーは基本的に消耗品の考え方であり
定期的にオーバーホールをしてメンテナンスをしないと
消音効果が保てません💦
また、音量変化は徐々に劣化して大きくなる為
ドライバーは聞き慣れてしまい、気づかないことも多いです。
車検を受けたときに、音量オーバーとなって初めて気が付く場合もあるとか💦
一般的にスポーツマフラーのメンテ期間の目安は3~4年と言われています。
大手のマフラーメーカー(ヨシムラ等)は、マフラーのオーバーホールも
対応してくれるようです。
消音化検討
ということで、今回は
Realizeのマフラー音量をノーマル同程度まで下げることが
出来るのかを試して見ようと思います👍
大抵の市販パーツで消音化をするものは
インナーサイレンサーと呼ばれるもので
マフラーの中にパーツを追加して、消音化させるものが多いです。
KIJIMA製インナーサイレンサー
KIJIMAから出ているウール付きのインナーサイレンサー。
パンチングパイプで径を絞りつつ、ウールを追加することで
消音化を狙います👍
取付
Realizeのサイレンサーの内径はφ50.8なので、インナーサイレンサーのφ50なら
入るだろうと思っていたのですが・・・。
寸法のバラつきのせいか、どうやっても入りません💦
せっかく買ったのに、使えないのは勿体ないので
思い切って加工してみようと思います。
軸のパイプの部分を弓ノコで切り落とします。
そして、中間のパンチングパイプのみを活用して
ウールをマフラーの後ろから差し込んだ後に、パイプを差し込んでみます。
マフラーの入り口から見ると、こんな感じ。↓↓
出口径は縮めることはできたけど
ウールが直接排気ガスにさらされるので
すぐに飛び散って痩せてしまいそう・・・💦
当然エンドのバッフルは付けて、ストッパー代わりにします。
音量チェック
とりあえず、この状態でマフラーを組んで
近接音量の測定を試して見ます👍
アイドル
MAX81.4dBA。
4500rpm
う~む、効果はイマイチでしょうか💦
パンチングのパイプで絞ったとしても、経路としては
ストレート構造として変わらない為
圧力波を減衰できていないのでしょう。
次を試します👍
デイトナ排気干渉サイレンサー
次に試すのは、デイトナのインナーサイレンサーで
排気管干渉構造により、消音するもの👍
選んだのは、外形φ47.5㎜の全長200㎜のタイプ👍
これを組んでみます。
組付け
先ほどの、KIJIMAのインナーサイレンサーに付属していた
ウールも活用してみようと思います👍
全部は入らいないので、一部剥いて使います。
デイトナのサイレンサーに嵌めて
固定ボルトは外して
マフラーのエンド側から、差し込んでいきます👍
押し込こんで、そのままエンドバッフルで蓋をします。
マフラー入り口から見るとこんな感じ
なんか、効果ありそう👍
音量チェック
同じように、近接音量を測ってみます。
アイドル
おお!?
アイドルの音量は大分下がりました👍
4500rpm
うむうむ、
インナーサイレンサー無しに比べて、10dBA近く下げることができました👍
聞いてる感じも、おとなしくなったのが分かります。
動画
計測の状況を動画で取ったので、聞いてみて下さい👍
ちょっと重低音が増した?
抜け感も良いですし、大分消音化の効果はあるかと思います👍
抜けちゃう?
ちょっと試走してみて、気付いたのですが
段々と、音が大きくなって(戻って)しまいます💦
それはなぜかというと、マフラーの中に差し込んだだけなので
排気の圧力で、サイレンサーが押し出されてしまってるっぽい💦
その為、排気ガスがインナーサイレンサーの内側を通らずに
外側から漏れてしまって、消音効果が薄れてしまってるようです💦
しっかり固定できるように改良が必要ですね~。
改良してみる
インナーサイレンサーの径は、φ47.5なので
マフラーの中に完全押し込むことができます。
ただし、押し込んだ状態で固定ができない為
その対策が必要です。
やり方としては、固定ナットを内側に溶接して
ナット側からボルトを締めこんで、外周に向けて締めこんで固定するようにします👍
こんな感じに
これでボルトがストッパーになることで、インナーサイレンサーが外に
押し出されないようになります。
差し込んで固定する前に、外周部を液ガスで埋めると尚
良いかもしれません👍
音量チェック
アイドル
4500rpm
おお、すばらしい👍
ノーマルの音量とほぼ同等まで下がりました。
回した時の抜けの感も問題なさそうですし、途中で音量が上がることも無いので
サイレンサーもしっかり固定出来ているようです👍
ナット溶接が必要なので、ハードルは上がりますが
一番効果があって確実なので、このパターンがオススメかも知れません👍
汎用サイレンサー
ノーブランドのありがちなサイレンサー。
多分中華💦
これも買っていたので、試すだけ試して見ようと思います。
コレの取り付けは超簡単で、マフラーの入り口がら差し込むだけ👍
位置関係としては、この辺。
テーパ部がストッパー代わりになって、且つ排気の圧力で押さえつけられる構造なので
しっかり固定されて、ビビり音が出ることもないです。
良く考えられた商品だと思います。
音量チェック
先の、デイトナのインナーサイレンサーを付けた状態で
追加で、中華のサイレンサーを取り付けて測定してみます。
アイドル
4500rpm
う~ん、ほとんど変わりません💦
1dBA程度はほとんど、誤差と言ってもいいでしょう。
ただし、加速時の音量は小さくなったのは分かるので
加速時の音量対策には有りかも👍
また、排気ガスの抜けが悪すぎて
上までエンジン回転が伸びません。
完全に排気詰まりしている感じが体感として分かります💦
これはこのままでは使い物になりませんし、エンジンにも影響が出そう💦
ただし、面白いのは
上は確かに回らなくなってしまうのですが、
下の低回転域のトルクは上がったように感じます。
改良したらおもしろいのではなかろうか?
そのまま、捨てるのには勿体ないので
ちょっと遊んでみます。
抜けと、トルクUPの両立を図る
このアイテムの良いところは、簡易的に
排気干渉の部屋を作ることができる事。
ノーマルマフラーでの説明したように、排気管に部屋を設けることで
収縮、膨張する過程で排気音を下げることができます。
ただし、このアイテムの問題点としては
抜けでる穴が少なすぎる為に、高回転を回した際の
排気流量が増える領域では、詰まってしまうこと。
ということは、もっと抜ける口を拡大して
上の回転の排気流量に影響が出ないようにできれば
加速時の音量も下げられて、トルクも増やせて
高回転側もちゃんと回るように調整できるのでは無いか?
と考えた訳です👍
ということで、試した加工はこちら
色々検討した結果、側面の一部をごっそり切り取ってみました。
開口を大きくすることで、流量を稼ぎ
且つ、干渉用の部屋としての機能は残す感じに。
排気ガスの流れのイメージはこんな感じ。
マフラーに組付けた状態。
意外と、マフラーの内側とのクリアランスは狭い💦
効果
インナーサイレンサーを加工した変化は
大いに体感できました👍
まず、高回転側の吹き抜け詰まり感が解消されました。
気持ちよく、上まで回ります👍
次にトルク感。
Valienteのマフラーにしたことで、トルクの低下が感じれるほどあったのですが
特に3000rpm~6000rpm前後の部分で
純正同等?もしくわ、もっと出ているのでは?と体感できるくらい
トルクを感じれるようになりました。
イメージでいうと、今まで4速で走行してたのが
5速でも難なく走れてしまうような?
これは、加工次第で
フィーリングが大分変るので、めちゃくちゃ面白いです👍
試してみる価値ありです👍
今回は市販サイレンサーでどれくらいの消音効果が変わるのかのお話でした~。
すこしでも、ご参考になれば幸いです。
アイテム
今回、色々と試して効果が見えたのはこちら
DAYTONA インナーサイレンサー
デイトナのインナーサイレンサー。
リブ形状の筒が排気ガスへ干渉することで、音の圧力を減衰させる構造。
今回の検証で、メチャ効果が見られた👍
キジマ ウール材
ウール材は、高音域を吸収することで
マフラーの重低音を際立たせるとしても活用されている。
今回は、デイトナのインナーサイレンサーに巻いて使ってる。
円筒タイプは成形されてるから使いやすくてオススメ👍
インナーサイレンサーに巻く場合は、マフラーの内径に収まる程度に
少し剥いて使うと良い。
キタコ 液状ガスケット
高温部用の液状ガスケットで様々の用途で活躍してくれる。
今回は、インナーサイレンサーのスキマを埋めるために使用。
使いやすい少量タイプなのがgood👍
汎用サイレンサー
汎用サイレンサーではあるけど、そのままではあまりオススメできない。
ただ排出口を拡大することで、体感できるほどに
加速時の消音、トルクUPの効果が感じれる👍
弓ノコで簡単に加工できるので、全然難しくない。
色々試せるので、メチャクチャ面白いオススメパーツ。
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