今回は、フロントブレーキのパッドが大分減ってきたので交換します👍
そのついでに、キャリパー清掃をしていこうと思います。
注意
本記事の作業内容をご参考にされる場合は、如何なる事象も保証致しません。
作業は自己責任にて実施ください。
お約束でございます👍
また、今回のブレーキパッド交換及び、ブレーキ清掃の作業では
大きなやらかしをしています💦
詳細の説明はありますが、ご参考にされる場合は
しっかりと、記事読まれることをおすすめします👍
それでは行ってみよ~💦
【~目次~】
ブレーキパッドの取り外し
まずは、フロントのブレーキパッドを取り外します。
リアのスタンドを掛けて、真っ直ぐに安定させます。
今回はフロントブレーキがメインです。
ここで、うんちくを少し👍
BYBREの由来
ジクサーのブレーキには「BYBRE」というメーカーのブレーキが採用されています。
巷では、ブレーキで有名なブレンボ姉妹のブランドと言われていますが
なぜ、表記が「BYBRE」なのか分かります?
それは、「by Brembo」(ブレンボ製)を略したグループブランドからの名前を由来するらしいです。
バイブレ
「ブレンボ製」の略であるバイブレは、BRIC市場(ブラジル、ロシア、インド、および中国)と
引用元:Brembo
その他の東南アジア諸国(ASEAN)向けの、小型・中型エンジン(600cc以下)の
スクーターおよびモーターサイクルのブレーキシステム専用のブランドです。
ブレンボのHPにしっかりと記載されています👍
信頼のあるブレーキブランドってだけで、ちょっとテンション上がりますよね~👍
話は作業に戻って、まずはフロントブレーキの
抜け止めとしてあるクリップを抜き取る。
ラジオペンチなどで摘まんで引っ張れば、簡単に取れます👍
クリップも点検して、ガバガバですぐに抜け落ちそうなら新品交換。
純正品番は59746-34J00です👍
インドジクサーも設計は基本的に同じなので、一部違うところはあれど
国内ジクサーのパーツリストで問題なく対応します👍
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次に、ブレーキパッドマウンティングピンを
タイヤの内側方向に抜き取る。
一応抜いたピンも点検して
指でなぞって、摩耗による段差が分かるくらいなら新品交換がオススメ👍
フロントのブレーキパッドマウンティングピンの純正品番は下記
59141-34J10
私みたいに1万3000km程度であれば、全然問題なし👍
ピンが抜ければ、パッドがフリーになるので
下側に引っ張りスライドすれば、パッドが抜けます👍
パッドが外れました👍
純正パッドの消耗判断
純正パッドの場合、切り込みの溝が消耗期限の判断になります。
この場合、まだ溝はあるけど結構ギリギリ💦
ちなみに、リアブレーキはというと。
根本の溝が目印。
フロントに比べて、まだまだ余裕ですね👍
フロントの方が多様するから、これはしょうがない。
交換機会があれば、リアブレーキの作業もブログ記事にUPしようと思います👍
ブレーキシム
外したフロントにブレーキパッドには
左側のパッドにだけ、「ブレーキパッドシム」というものが組んであります。
この薄い板状のプレートがブレーキパッドシム。
パッドシムの役割
とっても簡単に言うと、ブレーキの振動(音)の発生を
シムが間に挟まることで減衰させて、ブレーキの音鳴きを軽減させるアイテム。
車種によっては、両側のブレーキパッドについている場合もあります。
ジクサーは片側にしかついてませんが、これも価格を抑えるために
必要最低限に抑えている為かも知れませんね。
ブレーキ鳴きも原因が様々なので、簡単にこうすればOKって訳ではないみたいですね💦
シムの取り外し
純正のパッドについている、シムを取り外して
新しいパッドに移植しようと思います。
四か所の爪を起こして、精密ドライバーでコジッて剥がします👍
シム全体に両面テープで引っ付いているので、綺麗に清掃します。
開いた爪も元の位置に戻しておきます。
キャリパーの清掃
まず、キャリパーを外します。
キャリパーを固定している、2本のボルトを外す。
次にキャリパーブラケットを取り外す。
ブラケットはゴムブーツに差し込んであるだけなので、そのまま引き抜けば抜けます👍
次にブレーキパッドスプリングを取り外す。
スプリングは溝に嵌めてあるだけなので、簡単に取り外せる。
実は今回このスプリングを取り外すのを忘れてたんです💦
注意ポイント
キャリパー清掃時は、パッドスプリングは必ず外しておくこと!!
そのせいで、大変なやらかしに発展することに・・・💦
キャリパーのブラッシング
キャリパーのブラッシングは、台所の中性洗剤をお湯で薄めて洗います。
ブラシは、古くなった歯ブラシやナイロンブラシを使う。
注意ポイント
キャリパーの清掃は、パーツクリーナーや石油系洗浄剤は使わない。.
画像ではブラケット付いてますが、お気になさらず💦
本来は、ブラケットもパッドスプリングも無い状態だと思ってください💦
ゴシゴシと、キャリパーをブラッシングしていきます👍
ある程度磨いたら、ブレーキレバーを握って
ピストンを少し押し出します。
そして、ピストンをブラッシング。
キャリパーをブラッシングしていくと、ブラシがどんどん汚れるので
その際は、ブラシをパーツクリーナーで汚れを落とします。
ピストンの奥側は、ピストンプライヤーを使います。
ピストンプライヤーは、ピストンの内側から開くことで
ピストンを掴みます。
ピストンを掴みながら、回すことで向きを変えて
ブラッシングがやりやすくなります👍
綺麗になりましたね👍
今回のやらかし💦
冒頭でも、お伝えしましたが
本来はパッドスプリングを外した状態で作業をするのですが
今回は、すっかり忘れていて作業を進めてしまいました💦
パッドスプリングが付いた状態で
ピストンを押し出してしまったために、
ピストンとスプリングが干渉してしまう事態に💦
干渉したまま、無理やりピストンを押し出したせいでスプリングが削れた💦↓↓
更にその上、ピストンプライヤーでピストンを回した為に
ピストン全周に渡って、傷がついてしまうことに💦
妙に硬いな~って思ってはいたんだよね💦
ブレーキフルードはピストンとオイルシールが密着しているため
漏れ出ずにシールしていますが、ピストンが傷ついたり
シールが劣化してくると、オイルの漏れの原因になります💦
なので、ブレーキ廻りを整備するときは
とても神経を使う。
とりあえず、今回はこのまま組付けますが
不安なのでそのうちピストンは交換しようと思います👍
自分でやっちまったからしょうがないけど、ショックだわ💦
グリスアップ
作業に戻ります。
清掃が終わったら、各部をグリスアップしながら
キャリパーを組んでいく👍
ピストンのグリスアップ
飛び出しているピストンを押し戻す際は、専用のラバーグリスを塗って
潤滑した状態で戻す。
ここでは、シーシーアイ(CCI) メタルラバー MR20を使う。
ブレーキ整備で使うならメタルラバーが超有名なので、私も買ってみた👍
このスプレーの成分はポリグリコールエーテルなので、基本的にはブレーキフルードと同じ。
ただし、スプレータイプなので塗布しやすいのと
浸透力が高いので、グリスタイプより愛用する人が多いみたい👍
これを、ピストンの全周にスプレーする。
スプレーしたら、ピストンを押し戻す。
ピストンを押し戻すのは、シール関係に異常が無ければ
専用工具を使わずとも、指で簡単に押し戻せます👍
リザーブタンクの油面に注意
ピストンを押し戻す際に、注意が必要なのがブレーキリザーブの油面です。
事前にブレーキフルード交換のみをしている人は、特に確認が必要。
ピストンを目一杯押し戻した際に、ブレーキフルードが多くて
あ溢れてしまう可能性がある💦
リザーブキャップを開けて状態で
塗れた紙ウエスで養生をして。
フルードが溢れないか、確認をしながら
キャリパーのピストンをゆっくり押し戻していきます。
リザーブから溢れそうな場合は、スポイト等で少し抜き取って調整する。
こんな感じで、ピストンを全部押し戻してやります。
押し戻し完了👍
ブラケットの組付け
ブラケットは組付け前に、差込口の中を清掃する。
綿棒等を使って、中を綺麗に拭き取ります。
この時、ラバーブーツに破れが無いかもチェックしておきます👍
次に、ブラケットのピンをグリスアップ。
ブレーキ廻りのグリスとして、住鉱潤滑剤 ( SUMICO ) シリコーングリースを使います。
ピンに塗布して、キャリパーのラバーブーツ部内にも少し充填してやります。
そして、キャリパーに差し込む。
ポイントとしては、ピンの根本の返し部分にラバーブーツがハマることを
キチンと確認します。
ポイント
ラバーブーツがしっかりと嵌っているか確認。
しっかりと嵌っていれば、ブラケットを引いた際に
ラバーブーツが一緒に伸びます。
ブレーキスプリングの組付け
ブレーキスプリングも組付け。
単純にはめ込むだけで、組み付く。
向きは中央の△マークの頂点が上を向くように。
これで、一通りキャリパーは組み上がりました👍
キャリパーの組付け
この状態で、ホイールにキャリパーを組付ける。
キャリパー固定ボルトの締め付けトルクは26Nm。
これで、キャリパーの固定はOK👍
ブレーキパッドの組付け
今回交換するブレーキパッドはデイトナ セミメタル ブレーキパッド 赤パッド👍
パッドはブレーキ鳴き予防の為、少しだけエッジを棒ヤスリで削る。
削るのは、タイヤの回転方向に対して当たる面のみ。
余り削りすぎると、パッドの接触面が小さくなってしまうので削るのは少しでOK👍
あとからブレーキ鳴きが気になるようなら、また追加で削るなどで調整すれば良し。
パッドグリス
これも、鳴き対策としてパッドグリスを塗布する。
グリスはキタコ(KITACO) ブレーキディスクパッドグリス。
小量タイプで使いやすい👍
グリスはパッド裏面のキャリパーの接触面に塗る感じ。
小量を塗布して、指で塗り延ばす。
左側のシムが付くパッドの方は、パッド裏面 → グリス → シム → グリスと
シムの両側にグリスを塗布する。
また、グリスがパッドのブレーキローターと接触する
メタル面には付着しないように、十分注意してやる。
注意ポイント
パッドのメタル面にはグリス等の付着させないこと!!
これで、パッドの準備もOK👍
パッド組付け
あとは、パッドをキャリパーに組んでいく。
事前にキャリパーマウンティングピンにも、グリスを塗布しておく。
新品パッドを差し込みにくい場合は、
キャリパーを左右に動かしながら入れると入れやすい👍
パッドは奥側のピンや、切欠きにキチンと嵌っているかを確認しながら差し込む。
左側パッド部
右側パッド部
そして、マウンティングピンを差して固定する。
クリップを差し込む。
これで、パッドの組付けは完了👍
ブレーキフルードの油面確認
最後にリザーブタンクのフルード油面を確認&UPPERレベルへの調整を行う。
これで、一通りの作業は完了です👍
日常点検をしっかりと
ブレーキに限った話では無いですが
整備後は、試走して状態の確認。
日常の走行前の点検は必ず行いましょう👍
今回は、フロントのブレーキ清掃とパッドの交換作業でした~。
少しでもご参考になれば、幸いです。
おすすめアイテム
ブレーキパッド
今回交換したパッドはDAYTONAの赤パッド。
赤パッドはブレーキコントロール性と効力(制動力)を追求した全天候型モデルで
とても扱いやすいことで、定評がある。
リアは純正のブレーキシムは付けられない。
ジクサーはシングルディスクなので、パッドは1セットでOK👍
DAYTONAのゴールデンXはフロントのみのラインアップ。
SBS製(キタコ)
SBSからもジクサー用のパッドのラインアップがある。
SBS社はデンマークのブレーキメーカーでとても有名。
日本では、kitako(キタコ)が販売している。
参考にbikebrosの特集ページのリンクを張っておきます👍
HFシリーズ(ストリート、セラミックメタル)
HFタイプは扱い易さと制動力、そして耐久性を両立。
コストパフォーマンスに優れたストリート用パッド。
HSシリーズ(ストリート、シンタ―メタル)
HSは近年のロードモデル・ビッグスクーター用標準パッド。
ストリート走行とスポーツ走行を両立してる。
ジクサーの一般使いなら、このあたりのグレードがオススメ👍
RSTシリーズ(レーシング、シンタ―メタル)
RSTシリーズは、スプリントレース用に開発。
優れた初期制動の食いつきと、高温時の安定性を誇る。
サーキットや峠を攻めたり、HSシリーズでは物足りない方にオススメ👍
ブレーキピストンプライヤー
ピストンを内側から挟んで回すのに必要なプライヤー。
キャリパー清掃の必需品👍
メタルラバー(ブレーキ用潤滑剤)
ピストンを押し戻す際の潤滑として使う。
キャリパー清掃時は多くの人が愛用してる👍
シリコーングリス
キャリパーのピン周りは、分解時はグリスアップすることで
各部の動作がよくなる。
SUMICOのグリスは、ブレーキ廻りに最適だしそれ以外にも幅広く使える👍
ブレーキパッドグリス
ブレーキの音鳴き防止にブレーキパッドグリスや
スプレーをすると全然違う。
パッドのメタル面に付着させないように注意。
スプレータイプもグリス同様に、パッドに裏面に塗布する。
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