ジクサーSF250

【ジクサーSF250 】ブレーキパッド交換&キャリパー清掃DIY~フロントブレーキ編~

今回は、フロントブレーキのパッドが大分減ってきたので交換します👍

そのついでに、キャリパー清掃をしていこうと思います。

注意

本記事の作業内容をご参考にされる場合は、如何なる事象も保証致しません。

作業は自己責任にて実施ください。

お約束でございます👍

また、今回のブレーキパッド交換及び、ブレーキ清掃の作業では

大きなやらかしをしています💦

詳細の説明はありますが、ご参考にされる場合は

しっかりと、記事読まれることをおすすめします👍

それでは行ってみよ~💦

ブレーキパッドの取り外し

まずは、フロントのブレーキパッドを取り外します。

リアのスタンドを掛けて、真っ直ぐに安定させます。

今回はフロントブレーキがメインです。

ここで、うんちくを少し👍

BYBREの由来

ジクサーのブレーキには「BYBRE」というメーカーのブレーキが採用されています。

巷では、ブレーキで有名なブレンボ姉妹のブランドと言われていますが

なぜ、表記が「BYBRE」なのか分かります?

それは、「by Brembo」(ブレンボ製)を略したグループブランドからの名前を由来するらしいです。

バイブレ

「ブレンボ製」の略であるバイブレは、BRIC市場(ブラジル、ロシア、インド、および中国)と
その他の東南アジア諸国(ASEAN)向けの、小型・中型エンジン(600cc以下)の
スクーターおよびモーターサイクルのブレーキシステム専用のブランドです。

引用元:Brembo

ブレンボのHPにしっかりと記載されています👍

Brembo HP

信頼のあるブレーキブランドってだけで、ちょっとテンション上がりますよね~👍

話は作業に戻って、まずはフロントブレーキの

抜け止めとしてあるクリップを抜き取る。

ラジオペンチなどで摘まんで引っ張れば、簡単に取れます👍

クリップも点検して、ガバガバですぐに抜け落ちそうなら新品交換。

純正品番は59746-34J00です👍

インドジクサーも設計は基本的に同じなので、一部違うところはあれど

国内ジクサーのパーツリストで問題なく対応します👍

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次に、ブレーキパッドマウンティングピンを

タイヤの内側方向に抜き取る。

一応抜いたピンも点検して

指でなぞって、摩耗による段差が分かるくらいなら新品交換がオススメ👍

フロントのブレーキパッドマウンティングピンの純正品番は下記

59141-34J10

私みたいに1万3000km程度であれば、全然問題なし👍

ピンが抜ければ、パッドがフリーになるので

下側に引っ張りスライドすれば、パッドが抜けます👍

パッドが外れました👍

純正パッドの消耗判断

純正パッドの場合、切り込みの溝が消耗期限の判断になります。

この場合、まだ溝はあるけど結構ギリギリ💦

ちなみに、リアブレーキはというと。

根本の溝が目印。

フロントに比べて、まだまだ余裕ですね👍

フロントの方が多様するから、これはしょうがない。

交換機会があれば、リアブレーキの作業もブログ記事にUPしようと思います👍

ブレーキシム

外したフロントにブレーキパッドには

左側のパッドにだけ、「ブレーキパッドシム」というものが組んであります。

この薄い板状のプレートがブレーキパッドシム。

パッドシムの役割

とっても簡単に言うと、ブレーキの振動(音)の発生を

シムが間に挟まることで減衰させて、ブレーキの音鳴きを軽減させるアイテム

出典:DIXEL

車種によっては、両側のブレーキパッドについている場合もあります。

ジクサーは片側にしかついてませんが、これも価格を抑えるために

必要最低限に抑えている為かも知れませんね。

出典:DIXEL

ブレーキ鳴きも原因が様々なので、簡単にこうすればOKって訳ではないみたいですね💦

シムの取り外し

純正のパッドについている、シムを取り外して

新しいパッドに移植しようと思います。

四か所の爪を起こして、精密ドライバーでコジッて剥がします👍

シム全体に両面テープで引っ付いているので、綺麗に清掃します。

開いた爪も元の位置に戻しておきます。

キャリパーの清掃

まず、キャリパーを外します。

キャリパーを固定している、2本のボルトを外す。

次にキャリパーブラケットを取り外す。

ブラケットはゴムブーツに差し込んであるだけなので、そのまま引き抜けば抜けます👍

次にブレーキパッドスプリングを取り外す。

スプリングは溝に嵌めてあるだけなので、簡単に取り外せる。

実は今回このスプリングを取り外すのを忘れてたんです💦

注意ポイント

キャリパー清掃時は、パッドスプリングは必ず外しておくこと!!

そのせいで、大変なやらかしに発展することに・・・💦

キャリパーのブラッシング

キャリパーのブラッシングは、台所の中性洗剤をお湯で薄めて洗います。

ブラシは、古くなった歯ブラシやナイロンブラシを使う。

注意ポイント

キャリパーの清掃は、パーツクリーナーや石油系洗浄剤は使わない。.

画像ではブラケット付いてますが、お気になさらず💦

本来は、ブラケットもパッドスプリングも無い状態だと思ってください💦

ゴシゴシと、キャリパーをブラッシングしていきます👍

ある程度磨いたら、ブレーキレバーを握って

ピストンを少し押し出します。

そして、ピストンをブラッシング。

キャリパーをブラッシングしていくと、ブラシがどんどん汚れるので

その際は、ブラシをパーツクリーナーで汚れを落とします。

ピストンの奥側は、ピストンプライヤーを使います。

ピストンプライヤーは、ピストンの内側から開くことで

ピストンを掴みます。

ピストンを掴みながら、回すことで向きを変えて

ブラッシングがやりやすくなります👍

綺麗になりましたね👍

今回のやらかし💦

冒頭でも、お伝えしましたが

本来はパッドスプリングを外した状態で作業をするのですが

今回は、すっかり忘れていて作業を進めてしまいました💦

パッドスプリングが付いた状態で

ピストンを押し出してしまったために、

ピストンとスプリングが干渉してしまう事態に💦

干渉したまま、無理やりピストンを押し出したせいでスプリングが削れた💦↓↓

更にその上、ピストンプライヤーでピストンを回した為に

ピストン全周に渡って、傷がついてしまうことに💦

妙に硬いな~って思ってはいたんだよね💦

ブレーキフルードはピストンとオイルシールが密着しているため

漏れ出ずにシールしていますが、ピストンが傷ついたり

シールが劣化してくると、オイルの漏れの原因になります💦

なので、ブレーキ廻りを整備するときは

とても神経を使う。

とりあえず、今回はこのまま組付けますが

不安なのでそのうちピストンは交換しようと思います👍

自分でやっちまったからしょうがないけど、ショックだわ💦

グリスアップ

作業に戻ります。

清掃が終わったら、各部をグリスアップしながら

キャリパーを組んでいく👍

ピストンのグリスアップ

飛び出しているピストンを押し戻す際は、専用のラバーグリスを塗って

潤滑した状態で戻す。

ここでは、シーシーアイ(CCI) メタルラバー MR20を使う。

ブレーキ整備で使うならメタルラバーが超有名なので、私も買ってみた👍

このスプレーの成分はポリグリコールエーテルなので、基本的にはブレーキフルードと同じ

ただし、スプレータイプなので塗布しやすいのと

浸透力が高いので、グリスタイプより愛用する人が多いみたい👍

これを、ピストンの全周にスプレーする。

スプレーしたら、ピストンを押し戻す。

ピストンを押し戻すのは、シール関係に異常が無ければ

専用工具を使わずとも、指で簡単に押し戻せます👍

リザーブタンクの油面に注意

ピストンを押し戻す際に、注意が必要なのがブレーキリザーブの油面です。

事前にブレーキフルード交換のみをしている人は、特に確認が必要。

ピストンを目一杯押し戻した際に、ブレーキフルードが多くて

あ溢れてしまう可能性がある💦

リザーブキャップを開けて状態で

塗れた紙ウエスで養生をして。

フルードが溢れないか、確認をしながら

キャリパーのピストンをゆっくり押し戻していきます。

リザーブから溢れそうな場合は、スポイト等で少し抜き取って調整する。

こんな感じで、ピストンを全部押し戻してやります。

押し戻し完了👍

ブラケットの組付け

ブラケットは組付け前に、差込口の中を清掃する

綿棒等を使って、中を綺麗に拭き取ります。

この時、ラバーブーツに破れが無いかもチェックしておきます👍

次に、ブラケットのピンをグリスアップ。

ブレーキ廻りのグリスとして、住鉱潤滑剤 ( SUMICO ) シリコーングリースを使います。

ピンに塗布して、キャリパーのラバーブーツ部内にも少し充填してやります。

そして、キャリパーに差し込む。

ポイントとしては、ピンの根本の返し部分にラバーブーツがハマること

キチンと確認します。

ポイント

ラバーブーツがしっかりと嵌っているか確認。

しっかりと嵌っていれば、ブラケットを引いた際に

ラバーブーツが一緒に伸びます。

ブレーキスプリングの組付け

ブレーキスプリングも組付け。

単純にはめ込むだけで、組み付く。

向きは中央の△マークの頂点が上を向くように

これで、一通りキャリパーは組み上がりました👍

キャリパーの組付け

この状態で、ホイールにキャリパーを組付ける。

キャリパー固定ボルトの締め付けトルクは26Nm。

これで、キャリパーの固定はOK👍

ブレーキパッドの組付け

今回交換するブレーキパッドはデイトナ セミメタル ブレーキパッド 赤パッド👍

パッドはブレーキ鳴き予防の為、少しだけエッジを棒ヤスリで削る。

削るのは、タイヤの回転方向に対して当たる面のみ。

余り削りすぎると、パッドの接触面が小さくなってしまうので削るのは少しでOK👍

あとからブレーキ鳴きが気になるようなら、また追加で削るなどで調整すれば良し。

パッドグリス

これも、鳴き対策としてパッドグリスを塗布する。

グリスはキタコ(KITACO) ブレーキディスクパッドグリス

小量タイプで使いやすい👍

グリスはパッド裏面のキャリパーの接触面に塗る感じ。

小量を塗布して、指で塗り延ばす。

左側のシムが付くパッドの方は、パッド裏面 → グリス → シム → グリスと

シムの両側にグリスを塗布する。

また、グリスがパッドのブレーキローターと接触する

メタル面には付着しないように、十分注意してやる。

注意ポイント

パッドのメタル面にはグリス等の付着させないこと!!

これで、パッドの準備もOK👍

パッド組付け

あとは、パッドをキャリパーに組んでいく。

事前にキャリパーマウンティングピンにも、グリスを塗布しておく。

新品パッドを差し込みにくい場合は、

キャリパーを左右に動かしながら入れると入れやすい👍

パッドは奥側のピンや、切欠きにキチンと嵌っているかを確認しながら差し込む。

左側パッド部

右側パッド部

そして、マウンティングピンを差して固定する。

クリップを差し込む。

これで、パッドの組付けは完了👍

ブレーキフルードの油面確認

最後にリザーブタンクのフルード油面を確認&UPPERレベルへの調整を行う。

これで、一通りの作業は完了です👍

日常点検をしっかりと

ブレーキに限った話では無いですが

整備後は、試走して状態の確認。

日常の走行前の点検は必ず行いましょう👍

今回は、フロントのブレーキ清掃とパッドの交換作業でした~。

少しでもご参考になれば、幸いです。

おすすめアイテム

ブレーキパッド

今回交換したパッドはDAYTONAの赤パッド。

赤パッドはブレーキコントロール性と効力(制動力)を追求した全天候型モデル

とても扱いやすいことで、定評がある。

リアは純正のブレーキシムは付けられない。

ジクサーはシングルディスクなので、パッドは1セットでOK👍

DAYTONAのゴールデンXはフロントのみのラインアップ。

SBS製(キタコ)

SBSからもジクサー用のパッドのラインアップがある。

SBS社はデンマークのブレーキメーカーでとても有名。

日本では、kitako(キタコ)が販売している。

参考にbikebrosの特集ページのリンクを張っておきます👍

SBS特集

HFシリーズ(ストリート、セラミックメタル)

HFタイプは扱い易さと制動力、そして耐久性を両立。

コストパフォーマンスに優れたストリート用パッド。

HSシリーズ(ストリート、シンタ―メタル)

HSは近年のロードモデル・ビッグスクーター用標準パッド。

ストリート走行とスポーツ走行を両立してる。

ジクサーの一般使いなら、このあたりのグレードがオススメ👍

RSTシリーズ(レーシング、シンタ―メタル)

RSTシリーズは、スプリントレース用に開発。

優れた初期制動の食いつきと、高温時の安定性を誇る。

サーキットや峠を攻めたり、HSシリーズでは物足りない方にオススメ👍

ブレーキピストンプライヤー

ピストンを内側から挟んで回すのに必要なプライヤー。

キャリパー清掃の必需品👍

メタルラバー(ブレーキ用潤滑剤)

ピストンを押し戻す際の潤滑として使う。

キャリパー清掃時は多くの人が愛用してる👍

シリコーングリス

キャリパーのピン周りは、分解時はグリスアップすることで

各部の動作がよくなる。

SUMICOのグリスは、ブレーキ廻りに最適だしそれ以外にも幅広く使える👍

ブレーキパッドグリス

ブレーキの音鳴き防止にブレーキパッドグリスや

スプレーをすると全然違う。

パッドのメタル面に付着させないように注意

スプレータイプもグリス同様に、パッドに裏面に塗布する。

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